#散歩日記



 いつだったか散歩している時、カラスが鳴いていたんですね。ただ鳴いていたわけじゃなくて発情しているような、ねっとりしたカーアカーアっていう声で。

 住居の敷地に大きな木があって、そこの枝に巣を作っているのがわかりました。おもわず微笑ましくて眺めていたんですよね、歩きながら。

 通り過ぎた辺りで、カラスが私の頭スレスレを飛んだんですね、びっくりしました。こんな近くを通ったということは威嚇されたんだと思いました。
 カラスも子育て中で警戒してたんでしょう。ひえー、ここを歩くのはやめよう。わたしはそう誓いました。

 しばらくして車で、その近くを通る事があったんですね。
 ここでカラスに襲われかけたんだよなぁ、と思っていると、車に石が当たる音がしました。

 えっ、と思いました。あの日とは服装も違うし。帽子もかぶっていなかった。しかも私は車内にいるんです。

 石が跳ねただけだったのかもしれません。ただ、カラスとの思い出がよみがえり、怖っ、という感情が私の中に刻まれました。

 仲良く共存するにはお互い、気を遣わなくては。それにはカラスの事、もっと知らなくてはならないのかな、なんて思います。


 見てごめん。カラスちゃん。

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