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仲村ぷる #短編小説
2021年3月17日 17:10
ハルコは五百円玉を握りしめながら商店に入った。お父さんの煙草をおつかいして、おつりでお菓子かアイスを買う。そんなふうに考えていた。 ぐるりと商店を一周する。可愛い消しゴムがあった。四角だけどオレンジ色で蜜柑みたいな匂いがする。どの漫画でもないテニスをする女の子のキャラクターがついていて可愛らしい。思わず手に取る。二百円と書いてあってちょっと高かった。 商店をまわる。チョコレートのついたクラッカ