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短編小説1000字

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2021年2月の記事一覧

短編小説 この世界に二人きり

美海はインスタントコーヒーをいれるとカップを持ちため息をついた。拓巳は怒ると長い。
そのままキッチンでコーヒーを啜っていると拓巳が部屋から出てくる音がした。また嫌味を言われる、美海は身構える。一人でコーヒーを飲んでずるい、そんな言葉が頭に浮かぶ。
しかし拓巳はそのままトイレに消えた。今のうちにドリップコーヒーの支度をしておくべきだろうか?しかし美海にも言い分がある喧嘩をしているのである。

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