「なんで僕たちに聞くんだろう。」 幡野広志さん×浅生鴨さん #noteフェス
余命宣告を受けている写真家・幡野広志さんが読者からの相談に答えていく大人気cakes連載「なんで僕に聞くんだろう。」が、ゲストに作家・広告プランナーの浅生鴨さんをお招きし、拡大版でnoteクリエイターフェスティバルのイベントに。
セッション開始早々、3人方、この“浅生さんのコスプレ”(グラサン・パーカー)である。異様な雰囲気に包まれる中、セッションが始まった。。。
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視聴者からの「お悩み」①
幡野さん:
「男性でしょうねきっと。Acidさんって名前だからミュージシャンでしょうね。
売れてないからじゃないかな〜。
売れて自身があったら、プライドって下がっていくと思うんで。
活躍するとトゲってなくなっていくから。活躍するのが良いんじゃないかな。」
浅生さん:
「プライドって自分のものなんですよ。他人関係ないものなんで。
この人がプライドと思っているこれって、見栄なんでしょうね。
プライドって自分で自分を良いと思えることなんで。
人からどう思われるかを意識しちゃってるんじゃないかな。
プライドがすごく高い人間でも
自分で自分をダメって言うのは大丈夫。自分のプライドを持っているから。」
幡野さん:「“プライドが邪魔をする”って、他人を妬んじゃってるんじゃない?」
浅生さん「自分にすごく見栄があることに気づいた方が楽になる。ただ人は攻撃しない方が良いですね。」
幡野さん:「こんな感じでいいんでしょうかね。」
モデレーター・大熊さん「こんな感じでいきましょう、さくさくいきましょう」
視聴者からの「お悩み」②
幡野さん:「かかみもちさんですよね。女性ですね。
何千件とお悩み見てるけど、餅系多くない?餅ね、女性は餅になぞえるの。かかみもちさん、100%女性。」
(なぜか視聴者が男性か女性か考察しながら進む、「なんで僕たちに聞くんだろう。」セッション)
浅生さん:「他人の愚痴をやめさせたいってこと?それは無理だよね。」
幡野さん:「他人は変えられませんよ。自分は変えられても。」
浅生さん:「愚痴を言う人って、愚痴を言う係なんですよ。生まれた時から愚痴を言う人。
めちゃめちゃ会社が儲かったら、愚痴は減ると思う。」
幡野さん:「愚痴って、金が少ないか、休みが少ないかってことだと思う。」
浅生さん:「毎日の暮らしの中にも負荷があるから。」
幡野さん:「会社辞めるのが一番良いのかなー、それか業績が変わるか」
浅生さん:「それか、その人達よりさらに酷い愚痴をその人達に言うとか」
視聴者からの「お悩み」③
幡野さん:「相手が結婚してるとかなのかな」
浅生さん:「叶わぬ恋ってことですかね。
忘れてしまうことが一番っていうのは違うと思っていて。
忘れられないのに忘れようとしてるから。
誰かのことをずっと考えているのは良いことだから。人生のパーツとして持っておけば良いんじゃないかな。」
幡野さん:「死別してしまってるのかもしれないし」
浅生さん:「僕は忘れない方が良いのかなと思いますけど。
その辛さをずっと持って生きて欲しい。
次の人へ行きながら、前の人は持っていても良いんじゃない?」
幡野さん:「お互いのためにも新しい恋愛行った方が良いとは思いますけど。」
大熊さん:「忘れられない、ってことはあります?」
幡野さん:「結婚しなくてよかったって人はたくさんいます。」
幡野さん:「選択肢っていうのは同時並行で良いんじゃないかな。」
幡野さん:「ズルく行きましょ。」
視聴者からの「お悩み」④
幡野さん:「50年の間に技術できてるでしょ。期待して良いんじゃない?人間の技術に。」
浅生さん:「もうすぐ死ぬって余命宣告されてる人に歯の悩みって、、」
幡野さん:「私の悩みなんてって塞げちゃう人がいるんで、それは良いんですが」
浅生さん:「歯医者に行きましょ」
視聴者からの「お悩み」⑤
浅生さん:「言葉って大きく3つか4つに分かれて。
①発注を受けて書いてる言葉、つまりお金と直結する内容」
幡野さん:「はいはい」
浅生さん:「②お金は関係ないけど、いずれお金になる言葉」
幡野さん:「作品!」
浅生さん:
「③お金に直結しないけど書いてる言葉」
幡野さん:「趣味!」
浅生さん:「内容は変わらないんだけど、微調整が変わる。丁寧度というか。」
浅生さん:「メモをもったいないって感覚がよくわかんない」
幡野さん:「ブログとかnoteとか発信するけど、一昔前は日記だからね。公開しないことが前提だったじゃない」
浅生さん:「書くこと自身が自分を確認することだから。
自分用のメモって、自分にしかわからない。
例えば自分も『時間はすごい。猫には本心しかない。』ってメモしてて。
僕がこれを何を意図して書いているかは僕にしかわからない。
ちゃんとした文章にする時には、読んだ人がわかるように広げて整えていくから。」
浅生さん:「公開するしないにかかわらず、毎日書くのは良いことだから。」
視聴者からの「お悩み」⑥
幡野さん:「圧倒的に女性が多いんですよ、相談を送ってくる人って。
男性って相談しづらいんじゃないかな。
浅生さん:「もし相談するとしたら、客観的に今の現状があって、自分が目指す目的、今こういう状態です。希望や願いを丸ごと包み隠さず相談するかな。」
幡野さん:「相談するって勇気がいるんですよね。」
浅生さん:「例えば会社を辞めようか、残ろうか。ってなった時に、
①やめたい理由、残りたい理由全部書き出して、
②良いことが少ない方を選ぶ。
わずかなメリットにしがみついてるってことは、自分にとって重要なんです。
自分にとってバランスが取れてるってことなんで。」
書き出すと良い。
浅生さん:「頭の中にあることってちゃんと考えてないんで、
書き出すことで整理される。」
視聴者からの「お悩み」⑦
浅生さん:「他人に向けて発する言葉は全て暴力だと思ってるんですよ。物理。
物事になにか影響を与えるってことは、圧がかかってるので。
発する言葉は何事も圧、暴力だと思ってる。」
幡野さん:「多分NGワード的な明確な分け方じゃなくて、
悪意があるかないか。クソリプとかじゃなくて。
どんなに優しい言葉とか使っても、悪意って透けて見えちゃうんで。
悪意とか、妬みとかそういうもの。
言葉で判断じゃなくて、言葉の奥にある悪意とかを見抜く力じゃないかと。」
浅生さん:「どこまで想像してもいろんな立場を想像できないので」
幡野さん:「100%はないから。
「嫌われる前提、傷つける前提で行った方が良い」
大熊さん「蒸留水だと虫も棲めない」
浅生さん:「傷つけた時に謝れるかどうか。
恐れずに、でも自分の言葉が傷つけるってことを自覚しておく。
誰も傷つけない言葉はあり得ないと思うこと。」
視聴者からの「お悩み」⑧
幡野さん:「大変だこりゃ。」
幡野さん:「嫌われたくないって人多い。」
浅生さん:「でも他人だからね」
幡野さん:「人を嫌いにならないから=嫌われたくないってのは無理だよ。
浅生さん:「ギブアンドテイクじゃないでしょ。」
幡野さん:「人を嫌わないってそれ、超草食動物。
プランクトンみたいなもんだから。
嫌うってことも生命を保つために必要なこと。
そうじゃないとパワハラとか、被害者側になってしまうから」
浅生さん:「僕らは皮につつまれている。
どうしたって皮から出られないんですよ。
だから他人のことなんてわかりっこないんですよ、
他人のことに気を遣うってもったいないと思うんだよな。。」
「イエス・キリストだって嫌われるよ。皇族だってバッシングされる時代ですよ。
だからそういうもんだって。皇族でさえバッシングされるんだからって思ってる。」
浅生さん:「自分の評価を他人に任せてどうすんの」
視聴者
「私は自分が好きな人にだけ嫌われないように努力します。(うみうしさん)」
幡野さん:「それが一番良いですよね。それが正解なかんじがしますね。」
うみうしさん、正解!
視聴者からの「お悩み」⑨
幡野さん:「子供から大人になるのは100%グラデーションですよね。
選挙権、飲酒喫煙は身体的な成長なので。精神的な成長。
この方は、自分の子供はそれなりに大きいんだけど、自分の子供はまだ大人じゃないって思ってるんじゃない?」
浅生さん:「究極的に言うと、子供が大人になるのは、親は死んだ時たと思うんですよ」
幡野さん:「完全に独立か。」
幡野さん:「親の評価と、先生の評価、恋人の評価、違うと思うんで、
自分だけの評価で決めない方が良いんじゃないかな」
視聴者
「子供が大人になるのは、親が子供から離れた時だ。(うみうしさん)」
視聴者からの「お悩み」⑩
幡野さん:「旅は大好きですね」
浅生さん:「昔、中田英寿さんが自分の肩書きを旅人って名乗った時、鼻で笑ったんですよ。でも何年かたったとき、あれは本当に正しい肩書きだったなって。」
浅生さん:「旅って、自分の価値観をぶっ潰してくれる。
日常の生活で体に溜まっていく垢のようなもの、手癖で出来ちゃうようなこと。
それがいっぱい溜まっていくんだけど、
旅って、今までうまく行っていていたことが通用しなくて。
一から学んだり。旅って自分をリセットするものだと思ってる。
旅に代わるものは?って質問には、「無い!」と答える。」
幡野さん:「無い!グーグルストリートビューで旅したけど、全く面白くなかった」
浅生さん:「本、映画、旅に近いことはできても、旅に代わるものはない。
旅につきまとうノイズがないんですよ。」
幡野さん:「旅は、新しい成長と、発見かな。一緒に行った人が変わると感覚の違いもあるし。旅はどんどんした方が良い。」
「旅の代わりになるものは、旅しかない!」
大熊さん:「じゃあ一応(腑に)落ちたと言うことで。飛行機だけに。」
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なんで僕たちに聞くんだろう。 を振り返って。
幡野さん:「自己肯定感低めなんで、大丈夫だったかな」
浅生さん:「なんでひとに聞くんだろうって疑問はあって。
自分に解決できないってことなんだろうけど、
自分で解決できることって一杯あるから、もったいないなって。
嫌われるのを嫌がる人が多い。それは疲れる生き方ですよね。」
幡野さん:「人に聞いちゃう相談しちゃうのは、近いからかな。人に聞いちゃうのは、相手は誰でも良いんだと思う。
誰かに言いたいって人の方が多いから。
たまたま可視化されてる人に行っちゃうだけで、本質的には、悩みを言いたい人は誰に相談でも良いんだと思う。
聞いてくれる人が少ないだけであって。
幡野さん:「本当はもっと気軽に言えた方が良いし、聴ける技量の人が多くなれば、
そうすれば世の悩みって減っていくと思う。近いところで解決できれば。」
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