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15歳の私の読書感想文

高校に入ってもこれと言っておもしろいこともないし、むしろ中学の方が毎日笑っていた。同じ通学路を同じ時間に通って学校へ行き、授業を受けて部活にいき、また朝と同じ道を通って帰ってくる。「何か刺激がほしい」それが最近の私の口癖。この本の著者である葉田甲太も私と同じ思いを抱えていた。

「何か他の人とは違うおもしろいことをしてみたい」この気持ちが多くの人たちを巻き込み、もっと多くの人たちに笑顔を与えるとは思ってもいなかっただろう。

 「自分で行動して、満ち足りた不満な日々を変えるしかない」この人のすごいところは
「大学生が百五十万円を集める」という一見聞いただけでは「なにいってんの」とあきれるようなことでも、仲間を集め、実行に移したと言うことだ。総理大臣や政治家にあれこれテレビの前で文句を言っても何も変わらない。だから「ぐだぐだ言う前に僕は実行してやります」この言葉で私はこの人のこと好きだわと確信した。自分の思いに素直な言葉や行動、こんな人になりたいと思った。

必ずしも「ボランティアをする人=すばらしくいいひと」というわけではない。中にはマザーテレサのようなひともいるかもしれないがほんの少しだろう。「偽善」とはなにか。辞書には「見せかけだけの善行」と書いてあるけれど、何が善で何が偽善かはわからない。善はいいこと。では偽善は悪いことなのか。その答えはこの本を読んでわかった気がした。

彼らはカンボジアへ旅立った。彼のすばらしいところ、すぐ実行に移す。行動は一番信じられることかもしれない。そして彼またはわくわくしている。本当に素敵。

カンボジアで出会った子供たち。彼らの将来の夢は「医者」や「農家」、「先生」。日本でよくあげられる「ケーキ屋さん」、「ピアノの先生」など人気の職業は出てこない。「働き口がないからだ」読んでハッとした。彼らの中には最初から数種類の職業の選択肢しかないのだ。自分で職業を選ぶありがたみを知った。

「世界中で二十分間に一人が地雷による被害に遭っている」私は今十五歳で、3×24×365×15=394200。私が生まれて今まで三十九万四千二百人の人が地雷の被害に遭っていると言うこと。私が死ぬまでにどれだけの人が被害に遭うのだろう。地雷を除去する機械が増えて、少しでも被害が減るといいなと思ったが、思うだけでは何も変わらない。そのことは腐るくらい実感したので今は無理だけどもう少し大人になったら動くことを決意した。

ゴミ山に住む人。ゴミ山と言うのでよくテレビで映されるゴミ屋敷的なところかなと思ったが、どうやらそんなのは比べものにもならないようだ。「長時間発行させたドブのようなにおい」はっきり言って想像できなかったが、とにかくくさいことだけはわかった。このゴミ山にすんでいる、子供、彼らは、極限状態でお金を持っている日本人を襲うよりも、その日本人が落とした靴を選んだ。私は羅生門の授業の時に先生から今にも飢え死にしそうになったらメロンパンを盗むかという質問に即答で盗むと答えた自分がとても恥ずかしくなった。

このページの下の段の言葉はすごく心に刺さった。シューマッハは多くの人を救ったが、もしみんなシューマッハのようにお金をだけを寄付したとしたら、誰がそのお金で物を買うのか。誰が被災地に物を届けるのか。お金を寄付すれば、はい、それでおしまい。でいいのだろうか。

この本を読み終わって思ったこと。偽善と思って何もやらないじゃなくて、偽善かもしれないけれど行動に移せば、それで救われる人がいるから、もうそれは偽善ではなく善だと思った。何かを始めるきっかけなんて何でもいい。くだらなくても、自分のためでも関係ない。行動することが大事。自然に行き着くままに過ごしているだけだとマニュアル通りの事しか学べない。つまらない人生になりそうだ。大切なのは「机の上以外のこと」自分で行動して何か見つけないと自分の力にはならない。私は机の上以外、いや、日本の外に目を向けたい。ほかの国に行って文化や言語を学び、私の好きな音楽を通して交流する。その中で悩んだり、考えたり、自分で解決策を見つけていくことで成長できると思う。そのために今は勉強する。今私がするべき事はカンボジアに行くことではなく、百五十万円集めることでもなく、目の前にある勉強だからだ。私は引かれたレールに導かれる電車ではなく、自分で道を決めて自分の力で前に進む自転車に乗って今を全力で走り抜けたい。おばさんになって後悔する前に、今しかできないことをやってやる。順風満帆より波瀾万丈を選んでやる。高校一年生の今、大切なことに気づけてよかった。年をとるたび現実的になっていくと言うけれど、だからこそ私は一生忘れたくない。「何か」を探すことを。ドキドキ、ワクワク、そんな人生を過ごすために。世界の誰よりも人生を楽しむために。

#読書感想文 #エッセイ #小説 #随筆 #散文 #カンボジア #僕たちは世界を変えることができない

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