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訴訟関連②

こんにちは。パグ蔵です。

今回も、前回に引き続き訴訟関連の表現をご紹介したいと思います。
ただし、今回は米国での裁判上で使われる用語です。

Discovery


これは「ディスカバリー(制度)」と訳されることが多く、American Bar Accosiationのウェブサイトには次のように記載されていました。

"To begin preparing for trial, both sides engage in discovery . This is the formal process of exchanging information between the parties about the witnesses and evidence they ll present at trial.

Discovery enables the parties to know before the trial begins what evidence may be presented. It s designed to prevent "trial by ambush," where one side doesn t learn of the other side s evidence or witnesses until the trial, when there s no time to obtain answering evidence."

Source: https://www.americanbar.org/groups/public_education/resources/law_related_education_network/how_courts_work/discovery/#:~:text=To%20begin%20preparing%20for%20trial,what%20evidence%20may%20be%20presented.

要は、米国の裁判所を利用した情報開示の制度を指すようです。

もちろん、これは米国での訴訟関連の文脈という特殊な文脈での訳語ですので、そのような特殊な文脈以外では適宜適切な訳を当てる必要があります。

Deposition


退位や沈澱(物)、供託等がありますが、訴訟関連の文脈では、裁判外での宣誓供述書を指す場合があります。

American bar accosiationのウェブサイトには次のように記載されていました。

“A deposition is an out-of-court statement given under oath by any person involved in the case.”

また、同ウェブサイトの上記の文の前に「One of the most common methods of discovery is to take depositions」とあります。
つまり、米国の法律制度上、depositionは上記discoveryの一つであり、非常に一般的なもののようです。

知っている単語でも、特定の(専門的な)文脈や背景においては、通常とは異なるその分野に特有の意味を帯びることが多々ありますので、知っている単語と油断せず、常に丁寧に調査・吟味して適切な訳を選択することが必要です。

こういったことがあるので、英語ができる=(専門分野での)通訳・翻訳ができるということではないとつくづく思います。もちろん日常会話などはごく一般的なものは別ですが。。。

そのため、各分野の専門知識とまではいかなくとも、最低限の基礎知識や経験がないと正確な翻訳は難しいと思います(一応私自身も、弁護士ではありませんが、行政書士試験には合格していますので、最低限の法律の知識は持っていると勝手に思っています。)。

本日は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
それではまた。

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