召喚状
こんにちは。パグ蔵です。
さて、本日ももう少し裁判関連の英語を取り上げます。
今回は召喚状です。
おそらく、「召喚状」というと、summonsとsubpeonaあたりがパッと思いつくかと思います。
確かにsummonsもsubpeonaも召喚状という意味ですが、それぞれの意味する召喚状は少し異なります。
まずはsummonsは、訴訟が提起された後に、裁判所から被告(人)に対して発せられる正式な通知を指します。summonsにより、被告(人)に訴訟が提起された旨を通知し、防御の機会を提供します。
これに対し、subpeonaは、裁判の直接の当事者ではない者も含め、ある者を裁判所に呼び出し、証言又は書面や証拠の提出を求める裁判所命令を指します。
このように、summonsが、訴訟が提起されたことを被告(人)に通知し、指定の期日に出廷することを求めるものであるのに対し、subpeonaは、訴訟の開始後に、必要な者に証言や証拠提出を求めるために発せられる命令です。
和英辞書で調べると、複数の候補が出ることがほとんどで、その中から最も適切な一語を選ぶためには、各単語の正確な知識が必要となります。正確な翻訳を行うには、面倒かもしれませんが、逐一英英辞書や信頼性のある英語のウェブサイトなどで調べることが重要だと思います。
以前も書きましたが、専門的な内容や特定の分野では通常とは異なる意味を帯びることがありますので、翻訳をする際には特に注意したいですね。
また、余談ですが、日本語でこのような類の書面を「送達」するといいますが、この「送達」は英語ではserve/serviceを使うことが一般的です。
service of processというと、「令状の送達」と訳されたりします。
普段あまりお目にかかるような単語ではないと思いますが、もし、自身がこれらの送達を受けた場合には(受けたくはないですが)、適切に対応しなければならないので、覚えておいて損はないと思います。
本日は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
それではまた。