
なぜ山に登ろうと思ったのか。
大人になってから、
"趣味って何ですか?"
と聞かれたら、とりあえず
・音楽を聴く事、
・映画を見る事、
・小説や漫画を読む事、など
ありきたりなインドアな事柄を並べて答えた。
ところが7年ほど前、先輩からのお誘いで
北アルプスに登って以来、山登りにハマった。
山育ちだったので幼少期から、遠足で山登りや、こども会の行事でハイキングからのキャンプなど、
まあまあ山遊びはしてきた方だが、自分から行きたいとかそこに感動みたいなものはあまりなかった。
アシスタント時代に職場のお付き合いで富士山に登ったりもしたが、富士山は見る山だと心から思った。
そんな私が、富士山よりも長い距離の北アルプス奥穂高岳を登頂して
『また登りたい!!』
と思った。
山にハマったのだ。

山にハマってしまった原因は何なのか。
何だかよくわからないが、とにかく楽しかった。
景色も、今まで見た山の中でダントツで美しかった。
飯もうまかった。
途中で食べたBIGカツは今までで一番美味しく感じた。
そして、生まれて初めて山をかっこいいと思った。

後で知ったのだが、奥穂高岳は日本で3番目に高い山でそれなりに難易度もあった。
宿泊こそ山小屋を利用したが、なかなか女の子にはハードルが高い環境下だった。
下調べもせず、大した知識もなく、
まさに山をなめてるヤツが
お誘いいただいたからとノコノコ登った山
(もちろん登山経験と知識がしっかりある人が何人か同伴していたが)
幸い体力の問題や怪我、事故などのトラブルもなく無事に登頂できたのは一緒に登った先輩方のおかげだろう。
何であんなに感動したのか。
唐沢カールから見た目標物は
私たちをものすごくワクワクさせてくれた。
