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脂質の考え方

前回は糖質について書きました。

「糖質」という一括りで考えると落とし穴がいっぱいあります。
今回の脂質も同じです。

今までの脂質の情報は、
・脂質は9kcal/g
・エネルギー源
・ホルモンの材料 etc

ダイエット目的などでは「悪者」にされることが多いです。
脂質に限らず、栄養に関しての情報を読むときは「善悪を無くす」ことです。
食べ物や栄養にはそれぞれ特徴があります。それを善悪という簡略化して考えてしまうことから間違いが始まります。


さて、脂質には炎症に関わるという大事な働きがあります。
炎症というのは、細胞を修復する際に起こる反応で悪いことではありません。問題は、慢性炎症という「いつまでたっても炎症が終わらない」状態です。特に慢性炎症は腸の中で起きやすく、しかも自覚症状がないという厄介なものです。
炎症を起こす脂肪酸はサラダ油や肉の脂で、炎症のブレーキをかけるのがオリーブオイルや魚の脂です。

現代の生活では、炎症を起こす脂を自然と摂取していて、ブレーキの脂が不足しています。なので「オリーブオイルは体に良い」などと言われます。

よくある
「脂質も体にとって大切だから適度に摂りましょう!」
というアドバイス。
適度ってどれくらいだよ!?と突っ込みたくなりますよね?(笑)
脂質への考え方は以下のポイントです。

・調理にはオリーブオイルを使う
・一食当たり大さじ一杯までの油で調理する
・肉の脂や加工肉(ベーコンなど)は控える
・亜麻仁油、エゴマ油をサラダにかける

これだけです。上記を守ることで、腸内環境を悪化させる高脂肪食になりづらく、炎症のブレーキをかける油も摂ることができます。
そして、自然と低脂肪食になるのでダイエット効果も期待できます。

一口に脂質といってもいろいろな特徴があります。
ここからさらに健康診断のデータなどから個別にアドバイスをもらうことが理想です。
表面だけの情報よりも、自分の状態に合った方法を見つけましょう。

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