〇腰椎椎間板ヘルニアとは?痛みの原因と予防方法を初心者向けに解説!
腰椎椎間板ヘルニアについて
腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation LDH)について
腰の骨の間にある組織である椎間板の問題が引き起こす病態で、腰から下肢に痛みをもたらす退行性疾患の一つです。
椎間板の変性とヘルニアの発生
・椎間板とは
椎間板は、腰椎の間にある組織で、髄核、線維輪、終板の3つの主要な組織から成り立っています。髄核はゲル状の性質を持ち、水分とムコ多糖類が主成分です。コラーゲン繊維も含まれており、刺激に対しては粘性とある程度の弾性反応を示します。
腰椎椎間板ヘルニアの発生
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板が変性し、髄核が線維輪を突き破り、椎間板組織が脊柱管の内側に突出または脱出してしまうことで起こります。この突出した組織が神経根や馬尾(神経の束)を圧迫し、腰から下肢に痛みが広がるのです。
ヘルニアの原因と種類
腰椎ヘルニアの主な原因は、椎間板の加齢に伴う退行変性の過程です。また、重量物の持ち上げやスポーツなどの力学的負荷もヘルニアのきっかけとなることがあります。
ヘルニアにはいくつかの種類があります。
・膨隆・突出型
膨隆・突出型のヘルニアは、椎間板組織が膨らんだり、外側に突き出たりする特徴があります。
・後縦靭帯下脱出型
後縦靭帯下脱出型のヘルニアでは、椎間板組織が後縦靭帯の下に脱出します。
・経後縦靭帯脱出型
経後縦靭帯脱出型のヘルニアでは、椎間板組織が経後縦靭帯の外側に脱出します。
・遊離脱出型
遊離脱出型のヘルニアでは、椎間板組織が完全に椎間板の外側に脱出します。
ヘルニアの好発部位はL4/5で最も多く、次いでL5/S1の椎間板です。
以上が、腰椎椎間板ヘルニアに関する説明です。ヘルニアは腰椎の椎間板の問題から生じる病態であり、痛みや圧迫症状を引き起こすことがあります。定期的な運動や姿勢の改善など、予防や治療に取り組むことが重要です。