体を安定させるために必要な3要素
1)重心の位置
重心の位置が低くなればなるほど、安定性は高まります。運動時、重心位置も高くなるため体を動かすとバランスを崩しやすくなることもあります。
2)支持基底面の広さ
体重を支えるために必要な床面積の事を支持基底面 (しじきていめん)と言います。支持基底面は足裏の接地面積だけではなく、足を広げるほど支持基底面は広がります。片足よりも両足の方が支持基底面は広く安定しますし、両足を揃えて立つよりも両足を開いた方がより安定するのは体感として理解できると思います。
3)重さ
これは単純に体重が重いほど安定しやすいということになります。例えば軽いものだと風などで飛ばされてしまいますが、重いものだとその場にとどまる可能性が高く安定します。
この3要素と野球のパフォーマンスを考慮しながら、求められる身体的な要素について考えてみましょう。
■重心と股関節の動き
体の安定を保つための要素をみてみると、重心位置を低くする場合は股関節の動きをよくすることが一つのポイントとなります。体の重心はだいたいおへその下あたりにあると言われているので、この位置を下げるためには股関節を曲げ、膝関節や足関節とも連動していく必要があります。この時に重心を下げようと目線を下げ、腰椎から体を曲げてしまうと(いわゆる頭が突っ込んだ状態)腰痛を引き起こしやすい姿勢となってしまいます。
■片足で体を支える
片足で体重を支えられるだけの筋力や筋持久力、バランスなどが必要です。疲労が蓄積されることでもこの片足支持能力は低下しますので、ケガを予防するという点からもしっかり片足で立っていられるかといったチェックは必要です。
■体重と動きやすさ
体重が重いほど体は安定しますが、パワーアップのために体を大きくすることは大切ですが、体重を増やす時にはその体重を自在に操れるだけの筋力が備わっている必要があります。また膝関節や足関節など体重を支える荷重関節は、急激な体重増加によってより大きな負担がかかりやすくなるため、ケガ予防という点からも筋肉をつけて体重を増やすということを心がけましょう。
体を安定させる3要素をみてみると、それを実現させるために求められる身体的な要素はパフォーマンスの向上だけではなくケガ予防につながることも理解できると思います。これらのことをぜひ参考に、日々の練習やコンディショニングに活かしてみてくださいね。
【体の安定性と求められる身体的な要素】
●体を安定させるために必要な3要素「重心の位置」「支持基底面の広さ」「体の重さ」
●重心位置を下げるためには股関節の動きが重要
●片足の支持基底面は小さく、安定しづらい
●片足支持能力が下がると野球肘などの一因ともなる
●体重を増やす時には筋肉量を増やすことが大切
●体の安定性とそれに伴う身体的な要素はケガ予防にもつながる
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