練馬区適用指導教室の謎ルールについて情報公開請求してみた件(前編)
情報公開請求した背景
日頃から、練馬区議会の”文教児童青少年委員会”に所属している区議のX(旧Twitter)のポストをウォッチしてるんですが。そこで気になるポストを発見したのが事の始まり。
自分の話しからすると、適用指導教室の存在は、小学校のお知らせ等で目にしたことがあったが、正直なところよく分かっていなかった。常日頃から考えているが、現時点で我が子は”不登校”ではないが、いつ”不登校”になるかは分からない、現在の日本の教育環境には半ば失望しているので、我が子が選択的に学校に行かないと言っても、それも当然だろうなとも思っているし、特に問題はないとも思っている。ただ、親としてそこに一切の不安がないかといえばそうではない、そんな中で件のポストに引っかかりを覚えた。
適用指導教室とは何なのか(国編)
気になったら、調べる。まず、国レベルの取扱いについて確認してみる。文科省では、平成15年の『不登校への対応の在り方について(通知)』において、”教育支援センター(適用指導教室)”と改称しているのでこれについて掘り下げてみる。
少し古い資料にはなるが、「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」結果によると。約63%の自治体で設置されている。
分かったような分からないような。いまいちぼやっとしてるので、さらに掘っていくと以下の通知を発見。
概ね全体像がつかめてきた。直近の不登校に関するトピックでいくと、令和5年3月31日に永岡文部科学大臣の下、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)を取りまとめが行われ、予算の拡充も行われている。
「教育支援センター(適応指導教室)」は、学校へ児童を戻すことが役割でなく、社会的自立を支援する事を目的としていると理解した。
適用指導教室とは何なのか(練馬区編)
さて次に練馬区での取扱はどうかというところを掘り下げる。国の示す「教育支援センター(適応指導教室)」と呼称がごっちゃになって分かりにくいが、練馬区の場合は以下の通りになっている。
この学校教育支援センター(光が丘)の中に、不登校児童・生徒の学習支援として、「適応指導教室(中学生向け:トライ、小学生向け:フリーマインド)」が設置されている。
概ね文科省の指針に合わせた設置が行われている事はHP上からは確認できた。さてここからが問題の中身の話しとなるが、長くなってきたので、問題部分については、後編にてまとめていきたいと思う。
”こぼれ話”
そもそも”適用指導教室”って名称が最初から引っかかった。受け手側の気持ちに寄り添うのであれば、適用できていない事が悪かのような印象を与えかねない名称を見直すべきだし、事実国では、20年も前に”教育支援センター”への改称を行っている。魂は細部に宿るではないが、練馬区の基本姿勢がこういうところにも表れていると強く感じる。
現に改称を行っている他の自治体もあるので、練馬区についても検討を求めたいと思う。