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薄毛について話させて下さい

いきなりですが僕は薄毛です。
しかも幼少期から薄毛に悩んでいる
エリート薄毛でございます。

エリート薄毛の僕から言わせてもらうと
「禿げ」と言う言葉はあまりにも美しくないと思います。
ですので今回は薄毛で統一していくのでご容赦頂きたいです。

男性で薄毛に悩む人は多くいると思います。
そんな人たちにエールを送る意味でも
薄毛について話させて下さい。

僕の薄毛のタイプは前からくるタイプです。
何事も前向きな性格で前進していく人間だから
きっと髪がついてこれないのではないか?
というのが僕が薄毛の理由だと信じています。

今回は薄毛に抗う哀しきモンスターである
僕の物語であります。

薄毛にならない努力

僕は幼少期からのエリート薄毛なので
並の方達より薄毛に対して常にアンテナを
張っているつもりです。

・へッドマッサージ
・ワカメドカ食い
・湯シャン

当然これらはやってきました。
むしろこれらをやらなかったら
プロの薄毛として恥ずかしいと思います。

弛まぬ努力をし続ける事で、
僕は光り輝き続けるのであります。

薄毛の恐怖

よくドフサの人達にこのような言葉をかけられる事があります。

「薄毛になったら全部剃れば良いじゃん。」
「ジェイソン・ステイサムカッコいいよ。」

黙れ。お前に薄毛の気持ちが分かるのか?
っていっつも思ってます。

まず僕はそもそもジェイソン・ステイサムじゃないです。
あんな神のようにカッコよく光り輝き続けれない人間である事は分かってます。髪だけに。

そして何に対して1番怒ってるというと
薄毛になったら全剃りを勧めてくる非道人間が
この世には多すぎる事です。

僕には分かります。

薄毛に悩んでいる人間が、いざとなったら
全剃りをするという行動をするのはかなり勇気のいる事だと思います。

一度全剃りしてしまうともう戻れません。

「今後の人生スキンヘッドーー。」

この事実が僕の足を震えさせるのです。

確かに薄毛であるという事実に
諦めて、ほったらかしにしている残念な
薄毛の方々は一定数おります。

全剃りをしたらほったらかしより清潔感があるように見えるというのももちろん分かります。

しかし、
「薄毛に最後まで反抗し戦い抜く。」
僕はそんなカッコ悪いけど
最高にカッコいい人間になりたいと思います。

人間の成長過程のアンチテーゼ。
面白くありませんか?

強力な悪にも負けず。諦めず。最善を尽くす。

これこそが人間の最も美しい姿ではないのではないでしょうか?
諦めずに前進する。
これは神からの命題ではないのでしょうか?
人類の最大のテーマではないのでしょうか?

僕は本気でそう思ってるんです。

もちろん分かっています。
僕は立派な人間ではないという事を。
むしろ下層の底辺の人間です。

「どんな悲惨な事になったとしても逃げない」
なんてそんな立派なこと言えるような出来た人間ではございません。

ですが、僕はとうとう本格的に薄毛になったら
最後まで反抗をし続けたいと思います。
バーコードにしろカツラにしろ植毛にしろ
逃げ続けます。必死に逃げ続けてやります。

認めない美学。美しい事ではないでしょうか?

まあ、あとスキンヘッドが嫌な1番の理由は
僕の顔の輪郭がガングロたまごちゃんそっくりであり、皆の笑われ者になることが
確実だから
という懸念があるからです。


薄毛の友人の名言


僕はよく人から
「髪型が変わらないね」と言われる事があります。

それは少し違います。
変えないんじゃなくて変えれないんです。
僕も幼少期からのエリート薄毛だから
自分自身の髪型について誰よりも深く考えてきた自負はあります。

試行錯誤を何度もした結果なんです。
そんなことは自分が1番分かってます。

僕の髪型はもうここ8年くらい
前髪を上げて、七三で分けて、
サイドの前髪を垂らすという髪型です。

僕はもうこれ以外の髪型が怖いんです。
たまにはお洒落にしてやるぞ!と意気込んで
前髪をおろしてみようもんなら
たちまち暖簾(のれん)のようにスカスカして
非常にグロテスクな仕上がりになってしまいます。もはやグロ画像ですよ? グ・ロ・画・像!

帽子なんかもとても着られません。
えぇ。もちろん言いたい事は分かります。
帽子をかぶると薄毛が隠れるよね?って。

申し訳ないですがここは言わせて下さい。
浅い。非常に浅い考えです。

逆なんです。帽子をかぶると最後、
一生脱ぐ事ができない魔法にかかってしまうんです。

蒸された頭。
帽子を脱いだら最期。
皆の嘲笑の的になるのはまちがいありません。

そんな僕と全く同じ髪型の友人がおります。
もちろんその友人も薄毛に悩んでおります。
いわば戦友です。

戦友はしきりにこの言葉を熱く僕に伝えます。

「かうぺい。髪の分け目は
プロ野球の中継ぎ投手みたいなものだ。 
毎日同じ箇所で髪を分けたらきっと頭皮がつぶれる。

俺たちはカッコよくなるという結果を出すことも大事だけど、長く戦う体力を付けて
プロ薄毛選手として成功をしていこう。

髪の分け目を毎日変える事がきっと俺たちを
明るい未来に繋げてくれる。」

としきりに上の言葉を残すのです。

僕はこの言葉が大好きです。
いつも心に刻んで生活しています。
下手な名言よりずっと名言だと思います。

最後に〜薄毛を馬鹿にする人たちへ〜

最後に、薄毛を馬鹿にする人たちへ伝えたい事があります。

どうか自分の為に薄毛の人達を馬鹿にしないで欲しいです。つまり自分を大切にしてもらいたいと思います。

どういうことでしょうか?
今からお伝えする事は伝えたくはない事実です。

薄毛は突然やってきます。 これマジで。

薄毛を馬鹿にした奴もまた薄毛になります。
仕方ないんです。だって人間だもん。
これは生物のメカニズムなのだから。
どうかこの事実を認めてほしいと思います。

僕に限っては幼少期からのエリートの薄毛で
特殊な訓練を受けていますので
ガンガン馬鹿にしてもらっても構いません。
みんなが笑顔になるなら
喜んで薄毛のピエロを演じます。

ただ薄毛を馬鹿にしてた人が
もし突然薄毛になったら 
薄毛のプロの僕でも助ける事はできません。

僕は薄毛を馬鹿にしてきた人が
薄毛になってしまったという事例を死ぬほど
見てきております。

僕はドフサの人が憎いのではありません。

僕はただ負の連鎖を止めたいだけなのです。

またこれは余談ですが
薄毛の方々は
薄毛の事をイジられた事を一生覚えており、
恨み深い性格である方が多いです。

薄毛の人をイジってた人がまた薄毛になる。
薄毛の人は恨み深いからネチネチと掘り返す。
永遠の負のループです。
とても悲しい悲しい物語の始まりなんです。

だから僕は言います。警告です。

愛情無く今も薄毛の方を
馬鹿にしているなら方がいらっしゃるなら
今すぐにやめてもらいたい。

それはいつか薄毛になるかもしれない
あなたの為にです。 

人が傷つく可能性のある余計な事は言わない。
これは後々自分を守る盾になると思います。

最後にはなりますが
ドイツの哲学者であるニーチェの名言を
引用して今回のお話を締めたいと思います。
是非、皆様肝に銘じて頂きたいです。

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

この言葉の意味がドフサの方達が理解できたら
僕は本当に嬉しく思います。


おわり

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