医療従事者は安定・安心の職業?副業を考えてみよう。
自分が医療職になる時には、
「資格を取れば、一生安定な職業」
と言われてきた。
25年前ですが。。。
今はどうでしょうか?
少子化、医療費の増大、物価高騰
人口減少、様々な社会情勢の変化が
あり、医療職は安定な職業なのだろうか。
医療職の給与は国がコントロール
日本では国民皆保険制度のため、
社会保険料として所得から保険料が
差し引かれますが、それだけでは足りません。
そのため、約4割は税金から賄われています。
超高齢化社会で、自己負担が少ない世代が
多くなり、働く世代が少なくなっています。
つまり、支出は多くなり、財源は少なくなり
続けている状況です。
税金で補う割合も増えれば、国が支出を
減らすための政策を打ち出します。
つまり診療報酬の改定です。
簡単に言えば同じ医療の提供でも、診療報酬
としての原価を下げられるという感じです。
原価が下がれば当然、病院としては
収入が下がります。だからといって
一般企業のように値上げしますという
方法はとれません。
収入を増やす方法が少ないとすれば、
支出を抑えることになります。
人件費を抑えることは、上位の対策です。
今後、医療職の給与が格段に上昇するのは、
上記の理由からゼロに近いと思います。
年収が低い業界トップ5
1.宿泊業・飲食サービス業
2.農林水産・鉱業
3.サービス業
4.卸売・小売業
5.医療・福祉
人口減少による影響
日本は人口が減少してきており、
労働力人口も減少するため、
女性の復職支援や60歳以上の
労働者を増やすことで対策しています。
医療職からみた影響は?
1.看護師・介護士の不足
ともに年々、数は増えてきています。
しかし、まだ不足していると言われ、
現場では人手不足で、激務となるが、
給与は上がらず、離職してしまう。
残った職員にかかる負担は更に増加
という悪循環が生まれやすいです。
2.職種によっては余剰
理学療法士はもうすぐ需要と供給の
バランスが逆になり、余剰となる
予測になっています。
仕事が無くなるほどでは無いにしても
給与が停滞、もしくは下がる要素です。
3.人口減少で患者数も減少
2040年には高齢者の数も頂点となり、
減少してくる予測となっています。
すると、徐々に患者数も減少してくる
予測もあります。疫病など変数要素は
多くありますが。
患者の取り合いが激化する可能性も。
経営難で閉鎖となる病院も多くなれば、
安定した職業ですらありません。
退職までの働き方
労働人口の減少対策のひとつとして、
定年の延長があります。
2025年4月から65歳までの定年が義務化
され、今後は70歳まで引き上げられる
可能性もあります。
病院で70歳まで働き続けられそうですか?
院長や看護師長、技師長などのポジション
に就ければ70歳まで働き続けられそうです。
しかし、ポジションは少ないですし、
確定ではありません。
経済面も給与が減少する可能性もあります。
雇用を継続するが、給与を下げるという条件です。
同じ給与なら若手を雇いたいですよね。
当然そのような対応を病院側がとる可能性は
あります。
これらを考慮して、定年まで働くためには
・体力の向上(病気・怪我の予防を含む)
・可能な限りの貯蓄
・病院から必要とされる
・特化した知識や技術を持つ
副業を考えて、今から出来ることを実行しよう
定年間際になって、給与が下がり、
身体もきつい状態になっていくなら、
転職しようか、いっそ起業しようか、
複業をしても良いかもなど
考えるかもしれません。
将来を考え、定年が70歳だとして、
どのような60代の働き方をしたいですか?
もし今から出来ることがあれば、
準備をしておきたいですよね。
おすすめは、副業で自分のやりたい事を
やってみること。
しかも初期投資がかからなければ、
リスクが少なく、様々な知識を獲得、
経験ができます。本業以外の収入の柱が
できれば、精神的にも経済的にも
ゆとりができます。
すると色々な視点が見えてくるかも
しれません。
副業は労働人口減少の対策として、
国も促しているくらいです。
この流れに乗るのは得策と思います。
まとめ
昔の医療業界は安定の職業でした。
しかし、今は給与は上がりにくく、
病院経営が困難な時代です。
医療職のみで働き続けるのは、
安定ですか?リスクですか?
今一度、自分のキャリアについて
立ち止まって考えてみては
いかがでしょうか?
私もキャリアコンサルタントとして
相談に乗れますので、ご興味の
ある方はこちらまで。
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ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。