2024年、何をしたのか?
相変わらず筆不精を治すことができないまま1年が過ぎた。
最後に投稿した「“肌感覚の理解”から社会実装へ」は2024年1月に書いたもの。東京で多様な方々と話すことで得た社会の現状に関する肌感覚を、“効果的で効率的な支援やサービスというアウトプットに繋げていきます。”と書いている。
1年経ってみて、大枠ではその方向に進められたかなと思うけど、何をしたのか、改めて書き出してみたいと思いました。
お忙しいと思うので、とりあえず目次だけ見てください苦笑
サイコロのMVVを策定
2024年、より具体的に言葉にしてみました。ぜひご一読ください。
“働く”を支援する取り組み
就労移行支援事業所「サイコロパーク」始動
就労移行支援事業所「サイコロパーク」を2月に開設。そもそも、認知行動療法を始めとした効果が認められている心理支援を提供する枠組みとして考えて始めたものです。地域の方々のご協力のおかげで、この年末の段階で利用定員の20名になっています。地域の精神医療機関の方々にも見学に来ていただき、精神医療と地域をつなぐ具体的な枠組みの1つとして進めていきたいと思います。
組織のメンタルヘルス支援「サイコロワークス」をアップデート
組織に対するメンタルヘルスのコンサルティングをはじめ、職員のカウンセリング、ストレスチェック、研修等を細々と取り組んできました。
ただ、よりこの部分を広げていこうとアップデート!
ホームページやチラシを作成し、営業的な動きもはじめてみています。
チラシはコチラ。
企業の障害者雇用をサポートする認定企業になりました!
現在、40名以上の企業は障害者を雇用する義務があります。が、「どうしたらいいの?」というのが多くの経営者の悩みです。取り組みたいけど、不安もあるから取り組めないという企業に対して、国から認定を受けた民間企業がサポートに入れる仕組みがはじまりました。「障害者雇用相談援助事業」といいます。
弊社がその認定企業として認められ、すでに鳥取東部地域の数社の方々とお話を始めています。就職したい精神障害がある方と、それを受け入れる企業の方々、双方をサポートしていきたいと思います!
※この事業は全国の企業が対象です。鳥取県外の企業の方々も、精神障害者雇用のサポートや、社内のメンタルヘルス対策をお考えの方はお問い合わせください。サイコロのチラシはコチラ。
地域にむけた発信やつながり
FM鳥取の月1ラジオ番組“サイコロな時間”は継続中!
2021年からはじめたこの番組。もう4年目。
「聞いてます」という声をいただくこともあり、これからも続けていきたいともいます!
過去のものはYoutubeで聞けますので、もしよければ!
地域の高校生とメンタルヘルスの課題解決を考えました
今年印象的だったのが、こちらの取り組み。
地域の高校1年生の「探究学習」として、地域企業の課題を学生さんたちが解決してくれるという授業があります。その地域企業の1つとしてサイコロを選んでいただき、高校生の皆さんに、いくつかのテーマを考えてもらいました。
先日、その中間報告として弊社まで学生さんが来てくれて、現段階の案を発表してくれました。その提案自体も有り難がったですし、何よりこのテーマについて高校生の皆さんが真剣に考えてくれている様子を目の当たりにできて、とてもいい機会をいただけたと思っています。
少し広がってきたRDD(Rare Disease Day)鳥取
「希少・難治性疾患分野における全ステイクホルダーに向けたサービスの提供」を目的として力強く展開されている、特定NPO法人ASrid(https://asrid.org/)が毎年行っているRDD。
これまで、サイコロの社内だけでの学習やディスカッションをしてきましたが、今回は「就労の支援」というテーマで、サイコロに加え、地域の精神科医療機関のスタッフや鳥取大学の先生方を繋いでディスカッションしました。
特に「脆弱X症候群(FXS)」の家族支援の研究をされている鳥取大学の新里先生、足立先生にも話題提供いただいたり、鳥取県職業安定所で難病の方々の支援をしている担当者の方にも状況を伺うことができました!
Asridの西村さんも駆けつけてくれました!
講演や研修講師もたくさん機会をいただきました(30回くらい?)
地域や企業、心理職関係の団体などからの研修依頼や、学会発表など、発信する機会をいただきました。ありがとうございます!
研究や教育に関すること
研究のリクルートと調査実施を委託事業として行いました
産業分野の研究に取り組んでいる研究チームから、調査対象者のリクルートと調査実施のサポートについてご依頼いただきました。
一応、博士号を持っているため、研究法や研究者側の立場もわかります。また、日々の事業で企業や学校など地域の状況にも触れていることから、この両者をつなぐ取り組みをしたいと思っていました。
これまでも依頼をいただいたこともありますが、今後の事業として1つの事業として確立していけたらと思っています。
3つの大学での非常勤講師をしました
これまでも大阪大学大学院と兵庫教育大学大学院で、心理職を目指す方々に講義をしてきました。そして今年から、鳥取大学で「保育心理学」を担当しています。保育士養成に関する講義とのことで、ご依頼いただいたときは、発達心理学が専門ではないということでお断りをしました。しかし、内容が保護者のメンタルヘルスや精神保健といった内容が多く、また一人の保護者という当事者の立場からもお話できると思い、お引き受けしました。
個人的にも良い学びになりました。
3つの執筆に関わりました
今年もいくつか書籍の分担執筆やコラム的な執筆関係のお声がけをいただきました。ただ今年から若手の先生にお声がけして、共著という形で執筆をしました。2025年には刊行されるので、またご案内いたします。
認知・行動療法学会第50回記念大会のメインシンポジウムに登壇!
大学院修士時代からお世話になってきた日本認知・行動療法学会。
この学会が50年目を迎えるとのことで、今年はその記念大会でした。
そのメインとなる大会企画シンポジウム1「認知行動療法の次なる一歩:これまでの実績とこれからの挑戦」に登壇させていただきました。
設立当初から今に至るまで引っ張ってこられた大御所の先生方のお話の後、“これから枠”として話題提供してきました。
医療現場から大学教員、そして現在は経営者としての経験から、認知行動療法をいかに地域に届けるかについて、その泥臭い話をしてきました。
そのほかいくつかシンポジウムに登壇させていただき、色々と業界のことで思うことはありますが、「あぁ、ここまでやってきて良かったな」と思えた記念大会になりました。
新たに始めた取り組み
特定NPO法人 Light ringのスーパーバイザーとして関わり出しました
「死にたい」と友人から言われた、どう対応したらいいか・・・
そんな精神的に辛い人はもちろん、それを支える人たちを支援する活動を続けている特定NPO法人 Light ring(https://lightring.or.jp/) さん。
2023年頃から少し繋がりができ、今年度、正式にスーパーバイザーとしてのご依頼をいただきました。サイコロも、メンタルヘルス不調でしんどい方はもちろん、その周囲の方々の支援に力を入れています。そうした活動の方向性の近さから、お引き受けしました。
まだあまり力になれてはいませんが、特定NPO法人 Light ringの活動もご注目ださい!
鳥取産業保健総合支援センター メンタルヘルス対策・両立支援促進員になりました
疾病がありながらも働けるようサポートする「両立支援」。
もともと、がんをはじめとする身体疾患をモデルにした事業でしたが、今年度からメンタルヘルス不調についても支援の枠組みに入るとのことで、鳥取産業保健総合支援センター メンタルヘルス対策・両立支援促進員としてお声がけいただきました。
鳥取県内の企業であれば、無料で相談対応できますので、よければお問いあせください!
支えてくれた皆様に感謝
2024年は、谷口の経営者としての課題に直面させられた1年にもなりました。2023年も大変でしたが、2024年も大変さでいうと負けていませんでした。そのような中、本当に多くの方に救われました。
メンターとして定期的にサイコロの事業にコメントをいただいている元経営者の方や顧問弁護士さんをはじめ、経営者として悩むことを聞いてくれる経営者の先輩の方々、また、心理業界でお付き合うのある先輩後輩などなど、信頼して話せる方々の支えがあって、今年もなんとか乗り越えられたと思っています。本当にありがとうございました。
2025年は何をするのか・・・
、今年もたくさんのことに取り組んだと思います。細かくいうと、もっとやってきたこともあります。
こうして、だいたい“面白そう!大事!”と取り組んでしまうのは、多くのことを中途半端にしてしまう僕の悪いところです。ただ、取り組むすべてのことは、サイコロのMVVにつながることでもあって、別々のことのようで、根底では同じことに取り組んでいると認識しています。なので、来年も同じような動き方になるのかなと思います。大変ですが😅
2025年にしたいことは、2025年に書き上げてみます。
では、良いお年をお迎えください!