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問題解決方略(problem solving strategy)

○問題解決方略

 問題を解決するときに単なる試行錯誤を繰り返すのではなく、計画と評価のステップを踏んで解決する方法。
 ブランスフォード (Bransford.J.D.)らは、効果的な問題解決のステップを定式化している。
 頭文字を取ってアイデアル(IDEAL)と呼ばれる。

①同定(identify):問題は何か
②定義(define):問題をとつ定義するか
③探索(explore):可能な解決策は何か
④実行(act):解決策を選んで実行
⑤評価・学習(look and learn):結果の検証

(1)手段‐目的分析(means-ends analysis)

 問題解決過程をいくつかの下位目標に分割し、それぞれの目標を達成する手段を積み上げることで最終目標に到達するヒューリスティクスの1つ。
 ある手段を適用した時に下位目標に到達できるかどうかを検討し、到達できなければ別の手段を適用してみるという過程を繰り返す。

(2) 後ろ向き解決法(method of working backwards)

 手段‐目的分析の変形。
 目標となる最終状態から1ステップずつ前の状態をたどって問題を解決する方法。

(3)類推(analogy)

 はじめての現象に遭遇したとき、他の現象との類似性に着目して問題を解決したり、新しい知識を獲得すること。

(4)心的構え(mental set)

 1つの解法パターンに習熟すると、類似の問題を簡単に解くことができる反面、発想の転換が妨害され問題解決が困難になること。
 妨害要因のひとつ。

(5)機能的固着(functional fixedness)

 心的構えの一種。
 ある事物がもっている通常の使用目的以外の使用方法を考えることができない現象。

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