見出し画像

モチベーションの心理学

 こんにちは。中高生のためのオンラインメンタルスクール プシケの松尾です。
 コロナ禍の新学期を自信を持って迎えられる心の成長を促す春休みワークショップの準備を進めています。テーマは”モチベーション”。コロナ禍の子どもたちのニーズからこのテーマに決めました。その経緯とワークショップ内容の一部をご紹介したいと思います。

コロナ禍の子どもの実態

 国立研究開発法人の行った大規模調査で、子どもたちの悩み事は「勉強のこと」がダントツトップ(中学生で約73%、高校生で64%)で、集中しづらさを感じるようになったと答えています(中高生の約46%が1週間のうち数日〜毎日感じると回答)。一方で「自分の心・気持ちのこと」は40%に満たないのですが、「落ち込む・憂鬱になる・イライラする・絶望的な気持ちになる」「疲れた感じがする、気力がない」「自分はダメな人間・失敗者だと感じる、自分自身や家族をがっかりさせていると思う」などのうつ的な状態で見られる症状にあてはまると答えた回答が多くありました。ストレスが自覚されてない状態で、勉強の悩みとして現れているものと考えられます。

ストレスケアを土台にモチベーション管理を

 思春期は変化が目まぐるしく、自分の気持ちに気づいて言葉にすることが難しいことが多く、ストレスを感じている、心の調子が落ちていると認め知ることが困難です。言語化に至らずとも、色、絵、キャラクター等の形あるもので表わし、気持ちを俯瞰して眺めることは大切で、モヤモヤした形の捉えられないものを外に出すことだけでもすっきりすることがあります。そして外に出したものの扱い方を知り、実践し、ふりかえりと改良のサイクルで徐々に向上していきます。そのストレスケアの上にモチベーションの向上が見込まれます。

モチベーションの心理学とは

 モチベーションとは、「人が一定の目標に向かって行動を開始し、それを維持する一連の働き」のことを言い、モチベーションを維持・向上させることを心理学では動機付けと言います。動機付け理論は数多く存在しますが、ワークショップでは中高生が自分の身に置き換えて考えやすいものを紹介します。そして、モチベーションを維持・向上するためのメソッドを演習し、心に残って役に立つ”経験”を提供します。

ワークショップ内容を一部紹介

 自発的であるほど動機の水準は高く、維持・向上しやすいと言われます。動機の水準を紹介し、自分が水準の動機を持って受験勉強等に取り組んでいるのかふりかえり、プロットします。

春休みWS③ (1)

なので、もし自ら進んでやっている主体的な行動がある場合にお小遣いなどを出すようにするとかえって意欲が下がる現象がおきます(アンダーマイニング効果)。
 そして、達成すること自体を強く望む(達成欲求)と、意欲高く物事に当たることができます。達成欲求が強い人は、取り組みの結果を努力に紐づけてふりかえる傾向があります。

春休みWS③ (3)

 そして、ワークショップでは、達成欲求が持って自ら取り組めるメソッドを学び、実践していきます。お楽しみに。

お子さんへの関わり方もサポート

 ワークショップ実施前に、親子同席でヒアリングさせていただき、一人ひとりの性格・特性やニーズを把握し、事後は親子別にフォローアップを行います。気持ちの言語化と適切なコミュニケーションを引き出す関わり方・お子さんのモチベーションを維持する関わり方・NGな関わり方なども親御さんお一人お一人にお伝えします。お子さん自身のワークショップを通した学びと経験、家庭での親御さんのサポートで、相乗効果が期待できます。

この春休みに、心の免疫力を上げるワークショップを

 春休みは次のステージに進むまでの移行期です。先行投資として、学校がない時期に落ち着いて心の学びに取り組むのはいかがでしょうか?子どもどうしの関わりがなく、家庭での時間が多くなり、親子ともに普段見えていなかった問題が見えてくることもあるかもしれません。親子ともに、拠り所として活用ください。
 春休み特別キャンペーンワークショップの概要は以下の通りです。

日時
3/27㈯ 11:00-12:00
3/28㈰ 11:00-12:00
4/4㈰   11:00-12:00
4/11㈰  11:00-12:00

方法
参加者の中高生のオンライン参加(zoom)
画面OFFで聞くだけ参加もOK

申し込み期限
3/20㈯

お問合せ・お申込み

【出典】
国立成育医療研究センター コロナ×こども本部(2021)「コロナ×こどもアンケート第4回調査報告書」https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/report/CxC4_finalrepo_20210210.pdf
無藤隆ほか(2011)「心理学 Psychology:Science of Heart and Mind」.株式会社有斐閣
元永拓郎ほか(2005)「受験生、こころのテキスト」.角川学芸ブックス

いいなと思ったら応援しよう!