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たった2つの物の見方【欲しい物とそれを妨げるもの】

おはようございます、心理カウンセラーのRikuです。

本日は「たった2つの物の見方」という話をします。

皆さんは目の前のものや世界を見る時、その目の前の世界をどのように見ていますか?

この世界を理解する上で、物の見方は大きく2つあります。

1つは「自分の欲しいもの」を見る見方、そしてもう1つが「その欲しい物を手に入れるのを妨げるもの」を見る見方です。

基本的に人はこの2つのうちのどちらかだけを見ており、2つを同時に見る事は難しいんです。

サイモン・シネックというイギリスの作家がいます。彼が友達ととあるイベントに参加した際、無料でベーグルがもらえるブースがあったそうです。

テーブルの上にはベーグルが並んでおり、ボランティアの人たちがそのベーグルをお客さんに配っていたそうです。

想像はつくと思いますが、そこには無料でベーグルをもらおうと長蛇の列が出来ていました。

サイモンは無料ベーグルと聞いて、友達に「無料でベーグルが貰えるんだって!並ぼ!」と言いました。

しかし、友達は「いや〜、列が長すぎるし、そんなに並びたくないな」と並ぶのを嫌がったそうです。

サイモンは「え?でも無料ベーグルだよ?」ともう一度伝えると、友達は「いや、それにしても列が長すぎる」と言って並ぼうとはしなかったそうです。

つまり、サイモンは「無料ベーグル」という自分が欲しい物しか見えていなかったのに対し、サイモンの友達は「長蛇の列」という自分が欲しいものを手に入れるのを妨げている物しか見えていなかったのです。

仕事の打ち合わせ中や友達と旅行に行った時、同僚や友達との意見が合わずイライラしたり、揉めてしまう事もあるかと思います。

そのすれ違いの多くは、お互いが同じものを見ているようで違う所を見ているからです。

例えば、仕事で「こういう計画でいきましょう!」というあなたの提案に乗り気ではない人がいれば、それはあなたがその計画のメリットばかりを見ているのに対し、相手はその計画のデメリットにしか目がいっていないという事です。

つまり、誰かと意見がすれ違ったり揉めてしまう時というのは、お互いが違うものを見ているにも関わらず、お互いが「相手も自分と同じものを見ている」という前提を基に話を進めようとするからです。

みんながみんな同じ考え方を持っているわけではありません。あなたと相手の間にどのような考え方の違いが有るのかを把握する事が大切です。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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