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1から説明して直すべき?

こんにちは。STUDIO RのKeikoです
今日は日本の昔ながらの教育スタイル
そんなことから、ついやってしまいそうに
なるピラティスインストラクターの
ティーチング。
気づきを1つお伝えします

先日、性格の話をしたのですが、
それともう1つ
日本の教育文化や慣習なのですが、
1つのことを習う時に
「教わる」
「同じようにやる」
「できなかったら評価が低くつく」

そういう教育で育ってきている場合
自分が習った事を誰かに教える時、
できない人、間違っている人に
「1から説明する」
「間違いを間違ってますよ」と伝える
「これが正しいですよ」

基本、このスタイルでエクササイズを
ティーチングをしたくなります

実はこれは、
相手を誘導し、コントロールして
自分が納得する「人」にしようとする
行動になるそうです

「教わる」という時点で

教育の中で、評価、時に報酬や罰を科せられる
ことで何かをする動機付けをすることを
外発的動機づけといいます

ここに慣れてしまっています

逆に
物事に強い関心や求めたい探求心が生まれ
自分の中から生まれる疑問を誰かに
聞いていくことを内発的動機づけといいます

相手の内発的動機づけを引き出したいと思ったら、
基礎となる概念は1から説明したとしても、
実際の行動について
多くのアドバイスや方法、経験談、こうしなさい、
なぜこうしないのか。とまでは教えなくなってます

一般企業やスポーツ選手のコーチなどは
黙ってみているだけで、何も言わない、
言われない事があるそうです

なぜ?

指導者は質問を待っている

日本ではなかなか質問することが
恥ずかしいと感じてしまう方が多いです
だんだん、時代が変化して
教育や取り組みが欧米化し、あらゆる方法を
取り入れてその育成に活用しています

それを部下は知らない。。。

逆に怖いですよね、黙って見てるだなんて
そんな教育受けてないのに、急に
欧米式で教育なの??
いつそんなの導入したの?みたいな話です

ピラティスでは沈黙するわけには。。。

インストラクターの方々は黙ってお客様の
レッスンをすることは不可能ですよね

常に動きを指示し、間違いを修正し、
質のよいエクササイズを導く
そして効果を最大限に引き出さないとなりません

そこで、ついついやりたくなるのが
何とか理解してほしい
何とか直したい
どうにかしてわかってもらいたい

これは教科書で習った事を
1から教えてあげないと!!
そのモードに入りそうになったら注意です

まず、一旦落ち着こう!ww
大事なのは、お客様の内発的動機づけがされているか

よく聞かれるのは
「いつ、息吸えばいいですか?」
「今、吐いた方がいいですか?」

お客様からわいた興味、関心。

内発的動機を外発的動機にしないようにする

エクササイズを観察しているのは
インストラクターですから、
教科書的にその場面では「吸う」と記載があれば

「息を吸ってください」と言ってしまう
そうすると、せっかくの質問は
外発的動機づけをしていくことになります

つまり、評価をしてしまった

お客様の心の中では
「あ~私、やっぱり間違ってるんだ~」
「できてないなぁ」
ってなります

そこで、答え方が大事

例えば
○○さん、今、感じた時って
肩の動きがスムーズじゃなかったので、
(ちゃんと観察してますよ)

では、
息を吸ったときと吐いたとき
どちらが、肩の動きが
スムーズになるか1度やってみましょうか

(観察・・・・)

あ、吸った時の方が
肩の滑らかさが良くなりますね
と伝える

*吐いた時、肩が危険な方向に
なりそうだったんで止めました!!
など。

良いところに気づきましたね~
じゃあ、ここは肩が良くなるまで
「吸う」タイミングでやってみましょうか

教科書を教える必要がない

あくまで、教科書にかかれていることは
インストラクターとして
もしくはその団体の長い歴史のなかで
そういうパターンでやるといいよと
受け継がれたものであって、絶対ではないわけです

時に、「吸う」と記載されていても
「吐く」方が、その方にとって機能性や
スムーズになるのであれば、それを選択する

むしろ、そこに疑問を持てた感覚を
めちゃくちゃ大事にしていくことです

1レッスン中のエクササイズ数全てに

45~60分のレッスンを行うとすると
30エクササイズぐらいすることもあります

その全てを完遂する中で
気づくこと、気づかないことがたくさんあって
いいのです

私たちインストラクターは決して
リスクになるようなエクササイズを選択しない、
怪我をするような指導をしない、
強い口調で指導しないです

相手がどんなことに気づいているかよく見ておく

ただ、文化・慣習があるので、
質問してはいけない雰囲気をできるだけつくらないように。

ウェルカム質問・どんとこい質問

そんなスタンスで今日もみんなの質問を待つことにしよう


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