アジア屋台のおばちゃんの愛おしいユルさに学ぶ / はみだしプショップ!01「アジア池」イケコさんの場合
広島の下町といわれる横川という町の、小さなビルの2階。
階段をのぼり、すこし重いドアをそっと開けると、目が覚めるような極彩色の空間が広がっています。
「アジア池」は、バックパッカーとしてたくさんの国を旅してきた店主 イケコさんの“好き”がぎゅっと詰まったお店。
アジアのマーケットを思わせるカラフルな雑貨の並ぶ店内で、エスニックなお食事やお茶を楽しめます。
コロナの影響でお休みしていた「アジア池」。
営業再開を数日後に控えて準備中のイケコさんに、お休み中どんな風に過ごしていたのか、どんな変化があったのか、そしてこれからのアジア池について、お話を伺いました。
-お店のお休み中はどう過ごされてましたか?
1か月以上もお休みするのは初めてのことで。ほぼ毎日お店には来ていたけど、1人でさみしいなと思う反面、案外楽しんでいるところもありました。
お店を始めて丸4年、溜め込んでいたものを断捨離してみたり、雑貨と向き合ってみたり。普段できないメンテナンスをしてました。
片付けなきゃと思うんだけど、1人だし、時間もあるし、誘惑が多くて。楽器を弾いたりしちゃって、なかなか進まないんです(笑)。
-コロナの影響はどんな感じでしたか?
はじめはやっぱり、お店のことがとても不安で、落ち込んでしまって…
お客さんが減って、ご予約がゼロになり、食品ロスを出してしまう日も。
でも、こんな時こそと思って、友人のお店に遊びに行って、テイクアウトさせてもらったりして。普段できないことをしようと。
イズミさん(音楽喫茶「ヲルガン座」オーナー)と少しだけ話す機会があって、その明るさに励まされたりもしました。
ビル一棟のオーナーで従業員も多くて、私より遥かに大変なはずなのに、とっても前向きなんです。私も、そんな風になりたいって思いました。
アジア池を始める前は、音楽喫茶「ヲルガン座」で働いていたイケコさん。
その笑顔に癒されていたお客さんも多いはず。
-変化したのは、どんなことですか?
営業形態を色々と考えるきっかけになったかな。
1人で対応できて、食品ロスを出さないために…と考えていて、東南アジアの屋台ごはんみたいなのを、やってみようかと。
テイクアウトもできるような。
(写真は以前のもので、メニューは随時変更となります。)
アジアの屋台のおばちゃんって可愛くて愛おしいんですよ。
パジャマみたいな恰好で、プラスチックの小さな椅子に座って、そんなに愛想は良くない(笑)。
注文が入っても、「ちょっと待ってて」って感じで。
でも、それくらいのユルさが、本当の人間らしさかなって。今までちょっと、頑張りすぎてたのかなと思っていて。そんなに優等生じゃなくていい。
新しいアジア池のやり方を探してみようと、今は思っています。
-これからの予定を教えてください。
6/4(木)から、雑貨の蚤の市+カフェ営業で再開予定です。(6月前半はランチ営業なし/後半は調整中)
密らず、席数減らして、換気と消毒をしっかりしながら営業していこうと考えています。
-お忙しいところ、ありがとうございました!
掲載アイテム:デニムビッグトートバッグ
● 取材後記
アジアを旅すると、そのユルさに驚かされることがあります。
店員さんがレジでお弁当を食べてたり、運転手さんが携帯で音楽を聴いてたり。それでいいんだ!と気づくことが、しばしば。
コロナの影響で今まで通りの生活ができなくなる中で、「完璧でなくてもいい」という感覚にシフトしていった方も多いのではないでしょうか。
私もその1人として、イケコさんのお話にはとても共感をもちました。人にも自分にも優しい、ムリのないお店のかたち。
少しずつ新しくなる「アジア池」に、ぜひ皆さんも浸かってみてください!
● お店の情報
エスニックカフェ+アジアン雑貨
「アジア池」
アジア池はエスニックなお食事やお茶や雑貨そしてArtのある小さなお店です。アジアの旅先で出会ったモノコトをぎゅっと詰め込んだ色色空間で、異国を旅している時のように、ゆったりとお楽しみくださいませ。
〒733-0011
広島県広島市西区横川町1-6-20 岩見ビル2F
tel:082-295-2435
http://asiaike.com
Instagram:@asiaike888
※記事の内容はすべて掲載当時のものであり、変更の可能性があります。ご来店の際はご確認の上、お出かけください。
● はみだしプショップ!とは?
日々変わりゆくこれからの世界を ふにゃっ と楽しむためのお店 プショップ!の店主さよっこが、「気になるあの人」にインタビューしてお届けするシリーズです。
プショップ!
https://sayoccopu.thebase.in/
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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