物事の捉え方 ~中庸観~
ちょうどいいとは
物事の捉え方と題しましたが、
これは日常生活(食事,運動含めて)でもそうですし、施術に対する価値観や施術方法もそうですし、ファクトチェック(情報精査)や感情も含む人生観の捉え方です ※こちらのnoteはほぼ最後まで読めます✎
人は主観的で感情的な生き物だが、それでも
・客観的に物事を捉える感覚
・プラスにもマイナスにも振り切らない感覚
→ "中庸観" を物事の捉え方として身につけると良いのではという話
中庸観とは?
中庸...
..的な意味がWikipediaには書いてある
つまり、常にその時々の物事を判断する上で、どちらにも偏らず、かつ通常の感覚でも理解できるものということが中庸
...なんか言葉にすると難しい概念ですよね
上手く表現できなかったですが、とりあえずいい塩梅って事
そんな中庸観がモロに出ているのが、鍼灸の東洋医学的な考え方で "陰陽" の関係性です
ざっくり言うと、
みたいな感じでお互いに上手くバランスを取っている状態を【中庸】もしくは【和】って言います
↓
※図ではわかりやすく真ん中に支点を持ってきてはいるが、その時の立ち位置や捉え方により、いつも真ん中とは限らない。支点は変則的になるけれどバランスが良い辺り(≒支点)が中庸・和
施術家は "中庸" の考え方を持ち合わせていると、
施術時に変に慌て過ぎることもなく、
技術を追い求め過ぎる事もなく、
心の乱れが減るので結構大事な事かと思っています
施術で応用するには
例えば
マイナス要因(寝不足や疲労が溜まる等)が多くて症状が出ている場合、
マイナスを減らすのとプラスを増やすのはどちらが良いと思いますか?
考え方として
負担を少なく、より効果を持たせる為に "先瀉後補" を意識してみてはいかがでしょうか?
なぜか?
まずプラスもマイナスも合わせた "±総許容量" なるものが身体にはあるという事を前提にお話しますね
先瀉後補の考え方
プラス因子だけ増やしたらいいのでは?となるかもしれませんがそれは違います
いきなりプラス因子を身体の中に入れたとしても、今までのマイナス因子が減っていないので、身体の中で変化する値があまり大きくありません
そんなイメージです
ちなみにプラス因子だけを増やしても、身体は弱ってしまう
例えば、植物にとって水は欠かせませんが、あげすぎてしまうと根が腐ってしまいますよね?
それと同じく人の身体もプラス因子(とある症状に効くとされている食事方法や食べ物、過度なトレーニング方法、睡眠できていないのでとりあえず寝る等)だけを闇雲に増やしても意味が薄れてしまうのです
呼吸もそうだし、損得もそうです
まずは出す所から
出さないとスペースは簡単には生まれません
中庸のアプローチの仕方
アプローチとしては、
基本的な知識(東洋医学,解剖学,生理学,病理学 etc)や考え方がありきで "施術の軸" があれば、
どのように展開しても良いと思っています
知識同士のかけ算や経験値とのかけ算。もしくは引き算や足し算ですね。そこはセンスかなと思いますが...
(その辺りはこちらの臨床におけるセンスとは?)
ちなみに鍼灸には色々な『証』っていうのがあって
例えば、◯◯と⬛⬛があればこの証でこの経穴の組合せ!とか、⬛⬛と△△であればあの証でこの経穴の組合せ!っていうものです
その考え方は僕の中では肩関節周囲炎とか
テニス肘とかと同じ立ち位置で...
要は病名的にそうだとしても、その発生原因を特定しようと探れば探る程、
その要因は様々で複合的だしアプローチ方法も様々でしょ?って事です
だからあの証だ!とかこの証だ!などと決めつけるのはちょっと違って、証なるものはあくまでも参考程度にするという感じ
そもそも五行論で言えば、お互いに補いあったり、抑制しあったりしているんだから、どこがスタートでも結果全部動くよね?って思うんす(о´∀`о)
イメージとしてはこんな感じ (イメージばっかりw)
↓
この赤色の歯車を動かしたかったら、ぶっちゃけ青でも緑でも黒でも良さそうですよね?
五行でイメージすると↓
もしくはこちらの方かな?↓
その力の伝わり方が遅いか早いかの違いだけ
更に言えば、その遅いか早いかを選択するのも、患者さんのその時々の状態で決める
選穴も同じで、どんな意図を持って施術しているかによるのではと思います
全くの見当違いだとかなり時間がかかると思いますが(´・ω・`)...
その点を払拭する為にも、
知識の引き出しを精査する感覚は必要ですね
他の施術方法やアプローチ方法だとしても同じですよ
その辺りをまとめたnoteはこちら↓
ここから先は有料ですが、今回のまとめが書いてあるだけですw
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