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なんでもない日
それは夫の育休最終日。
今日の買い物は時間かかりそう〜と行って出かけていった。
娘の塗り薬の受け取りも頼んでいたし、役所にも行かないといけないと言っていたので、どうして最終日に予定を詰め込むんだろうなんて思いながら返事をした。
帰ってくるとどうやら愛車の調子がよくないらしい。
いつもお願いしている車屋さんへ行ってくると言い車にエンジンをかけるがかからない。
もう夕方で薄暗くなっていたが、電話で車屋さんと話しながらエンジンルームをいじっている。
結局どうにもならなかった。
17時も過ぎて外は真っ暗、晩ごはんの準備もあるし、とにかく誰かを呼んで車を手で押してガレージにいれるか相談したが、もう少し粘りたいと言う。
そのやり取りに2人とも少し心がトゲトゲしていて、お互いに冷たい言い方になってしまった。
晩ごはんを作っている途中に娘が起きてグズってしまい、途中までしか作れなかった。
夫が続きを作ってくれたが、いつもより食卓がさびしい感じ…
すると夫がガレージからお寿司を持ってきた。
じゃーん!
人気店の美味しいお寿司…
さっきトゲトゲしてしまったことがすごく申し訳なくなったこと。
夫の育休最終日だということ。
家族3人で過ごした毎日が終わっちゃうんだ。
全ての感情が込み上げてきて、明日からいないなんてさみしい〜!とお寿司を持った夫に泣きついた。
え〜ん!と子どもみたいに泣いて、夫の顔を見上げるとつられて泣いていた。
今、振り返るとお互いはじめての子育てをがんばり疲れていたし、それと同時にとても充実した日々だったということだ。
なんでもない日、でも私たち夫婦にとって忘れられない日になった。