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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018)
本物志向のレイフ・ファインズ監督が魅せる
伝説のバレエダンサーによるアーティスティックな亡命劇
20世紀の男性舞踏家の中で、伝説的な人物の1人として語り継がれるロシアのバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフ。彼は、東西冷戦真っ只中の1961年、公演先のパリの空港で突如、亡命を果たし、世界に大きな衝撃を与えたといいます。
その後、類い稀なる芸術センスでバレエ界のトップスターへと昇りつめたヌレエフにとり、いわば亡命は成功だったといえるでしょう。
本作では、ルドルフの人生を変えた亡命へと至るまでの23年の半生をひもときます。俳優レイフ・ファインズがヌレエフの情熱的な生き方に共感し、映画化を熱望、監督を務めています。
【ストーリー】
1993年に54歳で亡くなったヌレエフは、その才能だけでなく、奔放なライフスタイルでも世間の耳目を集めた人物でした。その原点は、列車の中で生まれた数奇な出自に始まります。
6歳で見たオペラ座のバレエに感動したヌレエフは、軍人の父の反対を押し切り、バレエを始めます。
他の人に比べて遅いスタートにも関わらず、持ち前の強い意志で人一倍の訓練を重ね、優秀な成績でバレエアカデミーを卒業。とある事情が絡んで、モスクワ政府が派遣しようとしたバレエ団ではなく、キーロフ・バレエ団に入団したヌレエフは、KGBの監視下にさらされることになります。
東西冷戦の不穏な時代に抗い、自由を求めたヌレエフ。複雑な問題や思いを抱えたキャラクター、ヌレエフを演じるのは、ウクライナ出身の新星ダンサー、オレグ・イヴェンコ。ヌエレフの同僚役として、21世紀バレエの異端児、セルゲイ・ポルーニンが特別出演。華麗で美しいバレエシーンを実現させました。
ほかにも、ヌレエフが若き日を過ごしたサンペテルブルク、ヌレエフにインスピレーションを与えたパリの街並みや、レンブラントのジェリコーの絵画など、本物にこだわったロケーションや美術も必見です。
サスペンスタッチの亡命劇まで、クオリティの高い映像世界を堪能できます。