チャーリーと14人のキッズ(2003)
エディ・マーフィが幼稚園児を相手に大奮闘
微笑ましい大人たちの姿が共感を誘う
エディ・マーフィが14人の幼稚園児を相手に奮闘するファミリーコメディです。
小さな子どもも楽しめるように作られているこの手のジャンルは観客層が偏りがちで、はなから敬遠してしまう大人も多いでしょう。
でも、本作はエディと子どもたちの壮絶ながらも愉快なバトルを描いただけのドタバタコメディではありません。
無邪気な子供たちを放っておけない大人たちの姿が微笑ましく、深い共感を呼びます。
【ストーリー】
広告会社のやり手セールスマン、チャーリーは担当部門が業績不振で閉鎖され、即リストラ。再就職も難航し、弁護士の仕事を再開した妻の代わりに4歳の息子ベンの面倒を見ることになります。そこで思いついたのが自宅を利用した保育園経営でした。
元同僚のフィルとともに始めた〈パパの保育園〉には、ヒーロー物のコスチュームを脱がない子、ひとりでトイレができない子、グリンゴン語を話すトレッキーな子などなど、ユニークな個性の4歳児たちがやってきます。
子役たちの自由奔放な演技を前に、いつもはツッコミ役のエディはボケ役に徹して笑わせます。マシンガントークや悪ノリは陰を潜め、良き父親として成長する姿を好演しています。
チャーリーの営業を妨害する英才教育の名門保育園の存在もコメディの核となります。
校長に扮する『アダムス・ファミリー』のアンジェリカ・ヒューストンがエディの代わりに思い切り弾けています。
監督は『ドクター・ドリトル2』のスティーブ・カー。アメリカでは1億ドル突破の大ヒットを記録しました。
公開時は早くも続編化の話がありましたが、2007年、エディに代わり、キューバ・グッディング Jr.主演で『チャーリーと18人のキッズ in ブートキャンプ』が製作されました。
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