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ノッティングヒルの恋人(1999)

映画スターと書店員の夢のような恋
イギリス流の洗練されたロマンティックコメディ

’90年代のハリウッドやイギリス映画はロマンティックコメディ(通称ロマコメ)の宝庫。当時、人気絶頂の若きスター俳優たちが繰り広げる、おしゃれで夢のようなラブストーリーに、当時20代だった私は憧れ、どっぷりとはまりました。もう戻らない青春の日々……。本当に懐かしいです(涙)。。。

1999年に公開された本作は、『プリティ・ウーマン』で一気にスターダムを駆け上ったジュリア・ロバーツと、ロマコメの常連で当時は“ヒュー様”の愛称で女性たちの間で絶大な人気を誇ったヒュー・グラントの豪華競演が話題に。この2人はもちろん、’80年代から’90年代の映画界を牽引していた映画スターたちは、本当にスター然としたオーラがあり、映画を特別な存在にしてくれました。

くっつきそうでくっつかない。いろいろ障害はあるけど、無事乗り越えてハッピー・エンド。ハリウッド一の人気女優と旅行専門書店を営む平凡な男性の間に生まれた奇跡の恋の行方を描いた『ノッティングヒルの恋人』は、そんなラブコメの王道をしっかり踏襲しています。

【ストーリー】
ノッティングヒルの街角で旅行書店を経営するウィリアム(ヒュー・グラント)は、ファンキーなウェールズ人のスパイク(リス・エヴァンス)をルームメイトに、平和だけど平凡な人生を送っていました。
夜にはスパイクとハリウッド一の人気女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)の主演映画をビデオで見ながら、「世界でたったひとり彼女を独り占めできるラッキーな男がいるんだよ」と決して叶わぬ夢を見る平凡な毎日。
しかし、ある日、当のアナがウィリアムの目の前に現われたのです。最初はふらっと店にやってきたアナに本を選ぶのを手伝ったウィリアムですが、2度目はアナにオレンジジュースをかけるという失態を演じてしまいます。慌てたウィリアムは精一杯の誠意を示し、アナを自宅に招き着替えをさせます。
そして、3度目の出逢いはアナが帰った5秒後、彼女が突然舞い戻りウィリアムにキスをして帰っていきます。それは奇跡の恋の始まりでした。
しかし、2人の前には有名人ゆえの世間の中傷やスキャンダル、価値観の相違など数々の難題が待ち受けていました。

ジュリア・ロバーツが世界で一番有名で美しいハリウッド女優という、彼女自身を彷彿させる役柄に取り組んでいるのが見どころですが、自分の地位に奢ることなく、ひとりの女性として真摯に愛を求める姿がさわやかに描かれています。

製作は『フォー・ウェディング』『ビーン』『デッドマン・ウォーキング』など、’90年代に幅広いジャンルでヒット作、名作を生み出したイギリスのワーキングタイトルフィルム。監督は『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督とともに、イギリスで本格派の監督として期待されたロジャー・ミッチェル。

脚本のリチャード・カーティス(『フォー・ウェディング』『ビーン』も手掛けた)が最高のラブストーリーを作るため、4年の歳月をかけて脚本の執筆に取り組んだストーリーは、主演のジュリア・ロバーツに出演を即決させるほどの出来栄えになり、イギリス流のユーモアと気品が漂う、洗練されたラブストーリーに仕上がっています。

そして、ハリウッドの人気女優アナ・スコット役のジュリア・ロバーツの脇を固めるのは、ヒュー・グラントを始めとするイギリス人俳優たち。彼らイギリスのテレビ、舞台、映画で活躍する演技派たちが、誠実だが不器用なふたりの恋をときに温かく見守り、ときにエンジンをかける重要なスパイスになっています。

穏やかなノッティングヒルの町並みや、エルヴィス・コステロが優しく歌い上げた主題歌『She』も印象的で、アメリカナイズされたストレートな愛情表現とは違った、ノッティングヒル流の愛し方に心が癒されること間違いなし!

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