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[グルメレポート] 食を通じて多彩な体験を提供するプロジェクト「FOOD CLUB」_VAGUE KOBE(神戸)

先日訪れたVAGUE KOBEの「FOOD CLUB」というディナーイベントが、とっても素敵だったのでご紹介させてください。

VAGUE KOBEは、デザイナー柳原照弘氏が手がけるTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOが2023年に神戸・旧居留地にオープンしたクリエイティブスペースで、アート、デザイン、フード、フレグランスなど多様な要素が交差する場として、国内外のアーティストの展示やイベントを開催しています。

1938年に竣工された神戸・旧居留地を代表する歴史的建造物
「チャータードビル」の3・4階と屋上に位置するVAGUE KOBE
自然光の入る広々とした空間には、
柳原氏と親交のあるアーティスト約50点以上の作品が展示されているそう
中に併設するカフェでは、北欧のフィーカを思わせる素敵なスイーツがいただけます
こちらのカルダモンロール、とても美味しかった!
ディスプレイの仕方など、とても参考になる空間デザイン

そんなVAGUE KOBEがプロデュースする「FOOD CLUB」は、食を通じて多彩な体験を提供するプロジェクト。

"豊かな日常を生み出すための重要な要素である「食」にフォーカスし、共感する生産者やシェフたちとVAGUEを舞台に、時には世界各地でコラボレーションを行う"

というコンセプトのもと、活動をスタートさせたとのこと。

今回の「FOOD CLUB」は、Chef Residency Seriesの第2回目として、フランス・モンペリエ出身のシェフ、Armand Arnalとのコラボレーションで開催されました。

Armandは「La Chassagnette(ラ・シャサニエット)」の料理長として、地元の有機野菜や果物を活かした独創的な料理を手がけているそうで、フレンチの巨匠と呼ばれるAlain Ducasseのもとで研鑽を積み、2006年に「La Chassagnette(ラ・シャサニエット)」のシェフに就任後、2009年にミシュラン一つ星を獲得。3ヘクタールの自家菜園を活かし、日々の収穫からインスピレーションを得た料理を提供し、持続可能な食文化の発信を行なっているそうです。

日本文化への関心も高いArmandは、今回のディナーにおいても、日本の新鮮な食材と日本滞在中に得たインスピレーションを詰め込んだコースメニューを提供してくれました。

お昼とは違った印象のギャラリーを通りながら、ディナー会場へ向かいます
ウェルカムドリンクは、いちごとイチジクの葉のビネガーコーディアル
酸味と甘味がちょうど良くて、すっきりとさせてくれました
エチケットデザインが素敵なものばかり
屋上の素敵な空間が本日のディナー会場です
テーブルセッティングもシンプルなのに温かみのある感じが素敵
鶏レバーのテリーヌからいただきます
コク深い天然真鴨のスープ
鴨の胸肉とドライマッシュルーム
VAGUE KOBEのシェフが作るシードパンも美味しかった
フェンネルの風味感じる熊肉のロールキャベツ
豬、みかん、沖縄落花生、菊芋という面白い組み合わせ
鹿の腎臓とガーリックスモークポテトピューレ
旨み溢れる鹿肉とホクホクのクワイ
りんごのタルトタタン

どれも食べ慣れた食材のはずなのに、その組み合わせや調理法、スパイスの使い方がとても新鮮で、Armandの感性を感じる素敵なディナーコースでした。

ただ食べる、のではなく、素敵な空間に身を置いて大切な人たちとの会話を楽しみながら、その土地の恵みを感じるお料理をいただく時間。こういったコンセプトの場所がもっと増えるといいな、と思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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