甜菜を原料にした甜菜糖は、オリゴ糖のように腸内細菌のエサになるのか?
昨日まで人間様の‟エサ”?!いやいや、”食”に関して栄養素の視点から見てきました。
糖質、たんぱく質、脂質ときて、ビタミン、ミネラルと行きたいところですが、ちょっと人間様からは外れて、これから腸内細菌の‟エサ”について見て行きたいと思います。
と言いますのは、いま、YouTubeのシナリオを書いておりまして、人の腸内に棲息する腸内細菌ごとのエサを探求しているわけでございます。
そこで、腸内細菌のエサと言えば「オリゴ糖」となるのですが、オリゴ糖といえども種類はいくつかございまして、ほとんどが難消化性のもので小腸では消化吸収されず、大腸まで届き腸内細菌のエサになるという仕組みであります。
このオリゴ糖に関しては1月20日のコラムにも少し書きましたのでご覧いただければと思います。
それで、オリゴ糖を調べておりますと、「甜菜糖」というワードが飛び込んで参りました。主に日本では寒冷地の北海道で栽培されている甜菜から作られる砂糖のことを表しています。
少し話しが腸内細菌のエサから脱線しますが、この甜菜、薬膳の食材である「甜菜根(葉ではなく根の部分)」を指しますが、活血化瘀類で効能としては血流を良くする食材なのです。薬膳の処方をする際、活血化瘀類は食材としては数が少なく、いつも非常に困ります。
青梗菜はよく使われる食材ですが涼性の性質のため、温めたいときに使えないということになります。お酢は温性なので使いやすいのですが、調味料系で食材ではありません。また慈姑も使いにくいし、残されたのが甜菜根ということで、非常に気になっていました。
ただ、アクが強すぎて食用には向かず、甘さを活かして砂糖に加工されているのかと思います。食薬に根菜根が上がっているので、中国では食されてきたのでしょう。
オリゴ糖の一種であるラフィノースなどは含まれていますが、5%程度と少なめですので、腸内細菌のエサになるとは言いきれないかなと思います。
難消化性ですので消化性の白砂糖よりは調味料として使いやすいとは思いますが・・・。
少し今日は脱線しましたが、腸内細菌のエサについて、これから深く突っ込んでいきたいと思います。
*画像は甜菜です