腸内細菌をあなどってはいけない!あなたの健康を大きく左右するものです!
東京ビックサイトでも話題に上がっていたのですが、腸内細菌検査について今日は少しご説明しようかと思います。
腸内細菌検査は以前コラムでも少しご紹介しましたが、採取した大便を遺伝子分析法を用いて、腸内にいる腸内細菌の構成比を導き出します。
20数年前までは、培養法によって一つの一つの細菌を分析していたのですが、現在はすべての腸内細菌を一度に検出できます。
詳しい検査方法は割愛するとして、腸内細菌の構成比を見て何がわかるのか?ということですが、腸内細菌は種類によって人の身体に及ぼす影響が様々です。
それは、腸内細菌が生み出す代謝物が違うからです。
例えば、免疫力を高める短鎖脂肪酸(酪酸や酢酸、プロピオン酸)を生み出す、フィーカリバクテリウムやロゼブリア、クロストリジウムなどの酪酸産生菌が多くいる方は、元来、人が持つ免疫力をより補強してくれるのです。
たかが腸内細菌と思われる方がいると、そこは大けがの元になります。腸内細菌が身体に及ぼす影響は、計り知れないくらい大きいのです。
では、酪酸産生菌がいないとどうなるのか?そこはビフィズス菌などが補完してはくれますが、そのビフィズス菌も年齢とともに減少し、高齢者はほぼいない状態になります。
要するに免疫力が落ちると言うまでもなく、病気に罹りやすくなります。
画像にも載せていますが、腸内細菌検査までのストーリーを漫画で描きました。
明日は腸内細菌検査の色々な検査機関について話したいと思います。