便秘薬に頼っていてはいけない・・・
水が身体にとって大切なものであることは、昨日のコラムで書きました。水分摂取で影響を受けるのは消化器系の臓器で大腸でしょう。大腸は水分の再吸収を行っているところですから、摂取された水分量、体内の消化液の量、そして膀胱から排出される小便との兼ね合いで、ひとつ間違うと、便が硬くなってしまって便秘に陥ることになります。
私自身はその水分調節が上手くいくほうなのか、今まで便秘で悩まされたことは一度もありません。
しかし、便秘の方は、下手をすると1週間ずっと出ない状態が続くと言う方もいて、あまり出ない状態が続くと、腸閉塞などの疾病の心配もしないといけなくなります。
必要のないものを排出するだけなのに、人間の身体は複雑なんですね!?困ったもので思うようにスッとは出てくれないんですね!
現代医学では、便秘は大腸に問題がある器質性便秘(ポリープなどによるもの)と、機能性便秘(習慣性や環境の変化によるもの)に分けられます。習慣は生活のリズムが乱れるとというのもありますが、腸が潤っていないで詰まってしまう、また、腸のぜん動運動が十分でない場合もこの機能性便秘に含まれます。
西洋のお薬としては、下剤になるのですが、腸に水分を投下するものやぜん動運動を活発にするものが用いられます。
ただ、これも一過性のもので、耐性が出来てしまうと効かなくなります。
私たちの腸内細菌検査を受けていただいた4歳児は便秘で悩んでいる一人ですが、やはり、お薬は腸への水分投下するものとぜん動運動を促すものです。出来るだけ早い時期に、このお薬の摂取をやめ、食事で改善していく!それを目標にしています。
西洋医学的な見方は対処療法でしかないので、これらのお薬を処方してもらうしか方法がありません。無理やり緩くして出す、ことや、腸を無理やり動かしているのですから、身体のことを考えると投薬にも限界があるのです。ましてや4歳児です。自然にというのがいいに決まっていますよね。
西洋医学に限界があるとすれば、中医学的(東洋医学的)に見る場合は、どうでしょうか?
中医学ではまずは便秘自体の原因(病因)を探ります。なぜその便秘が起こっているのかをまずは見るんですね。そして、その病因にあわせて生薬や食薬をみつけ、漢方や薬膳で処方するというわけです。
明日は便秘の病因にはどのようなものがあるかを話したいと思います。