酸素とは言うけれど悪いイメージしかない「活性酸素」とは?!
昨日は、ミトコンドリアのエネルギー生成の際に、ビタミンが酵素の補完的役割で非常に重要な「補酵素」の働きをしているという話しでした。
まさにこれは酵素とビタミンの連携プレーなのですが、この酵素とビタミンは、ミトコンドリアのエネルギー生成の際に発生する、活性酸素の処理も行っています。
ここで活性酸素という、よく聞きなれた言葉が出てきました。画像も活性酸素を表したものですが、この絵柄を見る限り怖いイメージしかありませんね。
私の印象も、身体にいいものではない、でも酸素は人間にとって必要不可欠なものですから、この「活性酸素」というワードは、いいのか悪いのかずっと疑問ではありました。
活性酸素とは、大気中に含まれる酸素分子が、より反応性の高い化合物に変化したものの総称とあります。
一般的には、スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類とされています。
ちょっと難しい言葉が並びましたが、要は、酸素がちょっと悪さをする化合物に変化したということでしょう。よって我々にとっては命綱の酸素とは、まったく非なるものに変化したということで、活性酸素の酸素のイメージは払拭しておく必要があります。イメージとしてです。
それで、この活性酸素ですが、元来ミトコンドリアを寄生させた過去において、最大限のエネルギーを生み出すことには成功し進化を遂げてきたのですが、どうやらその生成の際に活性酸素という有害物質が生まれてしまい、完璧なシステムは構築できなかったと言うことでしょう。
ただ、先にも述べましたが、酵素とビタミンの連携プレーでこの活性酸素を除去していく、素晴らしいシステムは体内で出来上がっていて、活性酸素のダメージを最小限に抑えてはいるのです。
このあたりのことは、明日のコラムでお伝えできればと思います。