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乳酸菌を摂取し過ぎるとSIBO(小腸細菌増殖症)に陥る可能性があります!<ただし個人差あり>

乳酸菌は摂取し過ぎてはいけない!?自分自身の適度な量を見極めることが必要です!と昨日のコラムでお伝えいたしました。

医学博士の藤田紘一郎先生もご自分の身体の異変に気付き、乳酸菌を摂り過ぎてSIBOの状態に陥ったと、ある本で書かれていたのを記憶しています。

乳酸菌も薬にもなれば毒にもなる、適度な量を摂取すべきと言うことに尽きますね。

弊社の腸内細菌検査では、Lactobacillus(乳酸菌)がほとんどの方が検出されず0%となります。これは、遺伝子分析の検体が大便に付着している腸内細菌から割り出すものですので、小腸にいる腸内細菌は検知しないのではないかと言うのです。

大腸の腸内細菌だけを検知するという研究者の方もいらっしゃいますので、確かに小腸の腸内細菌、特にSIBOの状態は把握できないのではと思います。

実際に、私たちの検査結果の中で、過敏性腸症候群の方がいらっしゃり、おそらくSIBOの状態にあるかと思われる症状も出ている方なのですが、そのSIBOを理由づける構成比にはなっていません。ただ、悪玉菌は多く棲みつき、酪酸産生菌などは、ほとんど見られない状態にあります。過敏性腸症候群ゆえの腸内細菌構成比を示しています。

また、たまにLactobacillusが検出される方がいらっしゃいます。当初は、乳酸菌がいて良かったですね!と、検査結果を説明していましたが、これも、小腸の腸内細菌が増殖して大腸にまで及んでいて、良くない傾向と結論づけておられる研究者の方もいます。

確かに私たちの検査結果から見ても、Lactobacillusが検出された方は必ずしも腸の状態がいいわけではなく、不調を訴えるかたもいて、辻褄があわない個所としてピックアップしていました。

このLactobacillusについては、もう少し検証が必要かと思われます。

ただ、皆さまが乳酸菌を意図して摂取される場合、特にサプリメントなどで摂取される場合(画像)、摂取すればいいではなく、現在の腸の状態を把握して適量を摂取すべきかと思います。

ヨーグルト飲料でも乳酸菌200憶個より400憶個、1000憶個・・・と含有量の多いものが自分に適しているとは限りません。出来れば腸内細菌検査でご自分の構成比を把握してから、菌の種属や摂取量を決めていきたいものですね!