「理想的な腸内細菌叢を作るために!」まずは乳酸菌とビフィズス菌を比較してみた!
「理想的な腸内細菌叢を作るために!」をシリーズでお届けしていますが、前回はYouTube動画「腸内細菌の世界へようこそ!」の第5話のご紹介をしましたので、今日から再開したいと思います。
「理想的な腸内細菌叢を作るために!」前回までは、バクテロイデス菌とプレボテラ菌の構成比を元に、話しを展開させていました。
今日は、腸内細菌叢を考える上での2つ目のテーマ、ビフィズス菌です!
画像はビフィズス菌を擬人化しイラストにしたベジ子ちゃんです。「腸内細菌の世界へようこそ!」の第5話に登場して参ります。昨日のコラムでもこのベジ子ちゃんについては触れていますので、良ければ昨日のコラムもご覧いただければと思います。
ビフィズス菌は皆さまの中で、乳酸菌についでメジャーな菌なのではないでしょうか?実は大きくはビフィズス菌も乳酸菌の仲間になります。しかし、その特性が異なっていることから、ビフィズス菌として単独で表現されています。
乳酸菌との大きな違いは、食物中に含まれているか、いないかの違いです。
例えば、お漬物のぬか漬けやキムチなどには、乳酸菌が含まれていますが、ビフィズス菌はそうした食物から発酵して産生することがありません。
ヨーグルトにビフィズス菌が含まれているとは思いますが、ヨーグルトはメーカーがビフィズス菌の株を植え付けて生産しています。特に最近では腸まで届くビフィズス菌が一般化していますね。
2つ目の大きな違いは、乳酸菌が酸素があってもなくても生きていける菌なのに対し、ビフィズス菌は酸素があると生きていけません。よって、乳酸菌は酸素が少し存在する小腸にもいますし、酸素が存在しない大腸にもいますが、ビフィズス菌は大腸にしかいません。
そこで、ヨーグルトメーカーは大腸まで届く、酸素がなくても生きていけるビフィズス菌を開発しているのです。
もともと、人の腸内にはビフィズス菌がいるのですが、このことはまた明日のコラムで掘り下げていきたいと思います。