
食から健康に!という大きなテーマの背景には生命を維持するのに必要な太陽エネルギーが鍵を握っていた!
食から健康を考える中で、その原点に立ち返ると、炭素を中心にした生命に関する働きに注目せざるを得ません。生命体を形作る化合物が骨格を除くその多くは‟有機化合物”から出来ていることからも明らかでしょう。
では、有機化合物が形成する生命体を維持するためには何が必要かと言うことになりますね。
生命維持にはエネルギーが必要なのですが、多くの生命体が地球上に存在できるのは、地球が太陽と言う恒星の周囲を回る惑星であるからに他なりません。
ここからは少し余談になりますが、太陽などの恒星は水素原子が集まったもので水素原子が核融合してヘリウムとなります。その際に発生する核融合エネルギーで太陽の表面が6000℃の高温になり、熱エネルギーと光エネルギーとして宇宙に放出しています。
太陽と地球の距離は約1億5000万㎞と言われていますが、この距離感が地球上の生命体を維持するのに最も適した距離だったと言われています。これより近いと熱すぎて水分が蒸発しますし、より遠いと冷たすぎて水は凍り低温で生命体の化学変化は進行しなかったと言われます。
具体的な例えで言うと、植物の場合は、この太陽からの熱エネルギーと光エネルギーを受け取って生きています。植物はクロロフィルという有機化合物で光を受けることでそのエネルギーを利用し、二酸化炭素CO₂と水H₂Oを原料にして、でんぷんなどの炭水化物Cn(H₂O)mと酸素O₂を発生します。画像にも載せていますが、いわゆる『光合成』というものです。
この光合成により発生した酸素により、多くの生命体が地球上に生まれてきたことは言うまでもありません。
これに関しては、2025年2月13日のコラムで藻類について書いていますので、良かったらご覧ください。
食から健康にという大きなテーマの背景には、まずは、太陽エネルギーから食物が光合成を行って生命体の維持に重要な働きをしてきたと言うことですね。
明日はこの続きを書いていきます。