<免疫力を考える>常在菌を活かすも殺すも自分次第・・・ってこと!?
先日のコラムで、にきびの原因となるアクネ菌のことに触れました。アクネ菌は手の常在菌です。ほとんどの方の手にいて、身体の免疫力が落ちたときに、炎症をおこし、にきびが出来ると言うことでした。
手の常在菌は他にもたくさんいて、人々の健康に様々な影響を及ぼします。
皮膚や鼻腔にすむ常在菌である黄色ブドウ球菌は、傷に化膿巣ををつくほか、アクネ菌と同じように抵抗力の弱った人に敗血症を引き起こすなど、様々な病原性を持つ菌です。
例えば、黄色ブドウ球菌が増殖するとエントロトキシンというたんぱく質の毒素を作り、食べものに汚染すると少々加熱しても食中毒を起こします。
どうやら、1980年代までは食中毒の原因の3分の1を占めていたようですが、現在では5%程度に減っているようです。
おにぎりなどを握るときに、手に棲息する黄色ブドウ球菌が直接ご飯に付着し、汚染され、食中毒を起こしていたようですが、現在ではおにぎりを握らなくなったのか、ビニールに手をくるんで握るからなのか、はたまた人の免疫力が向上しているのかわかりませんが、少なくとも黄色ブドウ球菌が原因の食中毒は減っているんですね。
日常生活で必要以上に消毒液をつけることは、良い常在菌を死滅させることにもつながり良くありませんが、常に清潔にし、免疫力をつけるために、腸内細菌を活性化し細菌に栄養となるエサを与えることは必須ということですね、はい!