【未経験から自社プロダクト開発にチャレンジできる会社】ProVision CAFÉ vol.1~会社紹介~
こんにちは!ProVision Booksです。
品質検証事業を主軸としながら、近年では自社内でのサービス開発などにも事業の領域を広げ、トータルサービスIT企業を目指している株式会社ProVision。
売上は過去8期で、毎年10~15%近く伸長を続けており、社員数も過去9期で同じく10~15%近く増員しており、事業組織ともに好調を維持し、成長を続けています。
最近では、そういった背景からプロダクト開発に関わりたいという想いを持った方を積極的に採用しています。
こちらのnoteでは、ProVisionが大切にしていることや事業や組織文化などについて、ProVision Cafeと称して発信していきたいと思います。
インタビュー記事第1弾では、会社が大切にしていることや事業、組織文化などについて執行役員社長の佐藤瞳さんにインタビューしてきました!
女性のロールモデルとして社長に
ー本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします!
ー佐藤社長のこれまでのキャリアを自己紹介交えて教えてください。
まず、2004年に親会社のシステナにエンジニアとして入社し、そこから2、3年はシステムエンジニアとして開発やソフトウェアの設計、ネットワーク関係に携わっていました。ProVisionができた2、3年後の2008年頃に研修講師のオファーがあり、研修を実施しました。それがProvisionとの最初の出会いでした。
その後、リーマンショックがあり、採用や研修がストップした時期がありました。私もProVisionの業務から離れ、システナに戻って営業をやったり新規事業開発に携わったりしながら過ごしていました。そして、2009年にProvisionへ転籍し、テストエンジニアとしてチームのマネジメントをしながら現場の案件に携わりました。
当時は、マネージャーになろう!どんどん成長しよう!といったようなすごい熱量を持っていたわけではなくて、ただエンジニアとして求められていることをやっていこうと思っていました。しかし、Provisionに入社する人の多くはIT業界未経験なので、そういったメンバーが成長していくために自分に何かできることはないかと考えた際に、マネージャーとしてスキルやノウハウを伝えたり教えたりする方にシフトしようと思い、マネジメントの道を歩み始めました。
最終的に2014年頃、入社して5年ぐらい経った時に急遽、社長になりました(笑)。そして、右も左も分からない中、ProVisionの経営に携わるようになりました。
ーありがとうございます。すごい経緯ですね(笑)。社長になった背景も伺えますか?
もちろんです。それまでのProVisionの取締役や社長は親会社であるシステナの役員の方が兼任していたのですが、兼任するよりもシステナ・Provisionと別々に携わった方が良いのではないかという話が出ました。そうした時に、次の社長は誰がやるのかという話になりました。ProVisionは女性が半数を占める会社です。これからどんどん女性が活躍していく社会を作っていくために、そのロールモデルになるような人がトップに立って活躍していくのが望ましいということで、たまたま私に声がかかりました。そうした背景から私が貢献できるところがあれば是非、ということで就任しました。
ーご自身もお子さんがお生まれになって、産休と復職を繰り返しながら実際にロールモデルとしてご活躍されていますね。女性のロールモデルになるということに加えて、他の企業経営者にないような佐藤社長ならではの経営者として大切にされていることはありますか?
一般的に、家庭があったり、お子さんがいたりする女性経営者となると、プライベートをないがしろにしているように見えるのですが、それは個人的には嫌だなと思っています。プライベートと仕事はしっかり分けた上でどちらも両立して大事にしながらやっていきたいという気持ちはありますし、社員の皆さんにもそうであってほしいと思っています。
リーマンショックの大不況を乗り越えてこその現在
ー 次は、Provisionがどのように成長してきたか、その歴史やターニングポイントを伺えますか?
ProVisionは2005年に札幌で立ち上がりました。時代背景としてガラケーの開発が全盛期で親会社のシステナでもガラケーの開発やテストを行っていました。テストにはエンジニアほど高い技術が必要ではないのですが、寄せ集めで行うとあまり品質が良くないという面があります。そのため、システナの子会社としてテスト専門の会社を立ち上げ、IT業界未経験の方を採用し、テストエンジニアとして育て、システナの仕事を手伝うということを始めました。それが非常に好調だったので、札幌から浜松町に本社を移し、未経験の方を毎月採用し、エンジニアとして育成するというサイクルを回し始めました。しかし2009年、リーマンショックにより日本全国が不況に陥ったことで、仕事が激減してしまった時がありました。
そうした状況を背景に、事業の見直しを行うことにしました。それまではシステナとの仕事しかしていなかったのですが、システナ以外の会社へ営業に行ったり、仕事を取ってきたりする形にシフトチェンジしました。
最初はもちろん上手くいかないこともたくさんあり、仕事がいただけない状況がしばらく続いていました。そんな時に、某大手企業様の案件をトライアルでやらせてもらい、「すごく良いね!」と評価いただけた出来事がありました。そこからたくさんの案件を発注いただき、システナ以外の企業様とのお仕事が増えていくようになりました。最初はその某大手企業様の仕事が半分以上を占めていた時期もありました(笑)
2012年から2015年まではそういった状況が続きましたが、某大手企業様以外の他のお客様も少しずつ増やしていくために2018年にゲーム領域にチャレンジし始めました。大きく分けると「ガラケー時代⇒スマホ時代⇒アプリ・ゲーム時代」という流れが沿革になると思います。
最近は、エンタープライズ領域や社会インフラといった規模の大きい領域のテスト業務にもチャレンジしていこうという動きがあります。
ーありがとうございます。会社の人数規模はどのように推移してきたのですか?
2005年当初は札幌に20人ほどいました。その後、軌道に乗り始めた2007年には200人ほどになりました。その後リーマンショックで一時的に人数が減りましたが、2011年頃からは再び採用を加速させ始めました。
ーリーマンショックの際は200人ほどいた社員がどれぐらいまで減ったのですか?
150人ほどになりました。
ーすごい人数が減りましたね…。
当時はこの会社やばいな…って感じでした(笑)。
ー2011年に採用を再開してからは、毎年50人ぐらいのペースで現在の800人ほどになったのでしょうか?
そうですね、同じくらいのペースで増えてきたと思います。
エンタープライズ領域や社会インフラからの…宇宙へ!
ー先ほど少し触れられていた、エンタープライズや社会インフラ領域にチャレンジしようという動きについて詳しくお伺いできますか?
はい。現状は金融や物流、自動運転などの領域に何名かがリーダーとして参画し、広げようとしています。そういった領域にチャレンジしている理由は、メンバー自身のスキルアップや将来的にエンジニアとして活躍できるステージを広げたいという想いからです。
社会インフラとなるような大きなシステムは、高度な考え方や技術が必要になってくるので、その中でより成長できる機会やスキルアップの幅を広げてあげられると考えています。
ーなるほど、良いですね!金融、物流、自動運転など以外に今後狙っていきたい領域はありますか?
将来的には宇宙開発です。JAXAやNASA…、宇宙へ行きたいです(笑)!
ー宇宙!良いですね!そういったチャレンジしている領域に関わるメンバーは自分で手を挙げて参画するのですか?または選抜されるのでしょうか?
基本は選ばれてプロジェクトに入っています。本人の意志はもちろんですが、この人なら!という期待から推薦されて参画することが多いです
ー例えば、スキル的には少し厳しいかもしれないけれど、自分からやりたいと手を挙げるメンバーもいますか?
「やりたい!」と声をあげる人はたくさんいます。
ーそういったメンバーが実際に選ばれて活躍している事例もありますか?
はい、あります!オフショア関連で単身ベトナムにいったメンバーや採用関連の領域を「やりたいです!」と手を挙げてくれて、活躍しているメンバーもいます。
ーやりたいことに自分から手を挙げて、実際にチャレンジできる環境ってとても良いですね!
失敗してもチャレンジし続ける姿勢を社長自らが体現
ーProVisionは異業種から入社される方がほとんどだと思いますが、こんなことをやっていた・経験をしていた人が新しい領域で活躍することが多い、などの傾向はありますか?
傾向はあまりないと思います。どんな業界から入社したかに関わらず、皆新しい領域にチャレンジしている印象です。強いて言えば、人一倍成長したい気持ちや新しいことにチャレンジしたいという気持ちを持ち続けている人が活躍している印象です。
ー成長したい気持ちや何かをやりたいという思いを持ち続けている人に対してはどこかで必ずチャンスがやってくるということですか?
おっしゃる通りです。
ーチャレンジしたいと手を挙げたものの、事業を畳んでしまったなどの事例や、失敗をしてしまった過去もあったかと思いますが、そういう時にはどのように対処していますか?
そういう時は、もう綺麗に畳みますかね…(笑)。スパン!とどこかでちゃんと止めています(笑)。ただ、その中でもノウハウとして貯まったものがあったり、失敗を糧にできたりして今があると思います。
ー事業を畳むか否か、そのジャッジポイントはどこにありますか?
やはり収益を出す方法として先が見えるかどうかということかと思います。やってはきたものの、どうしても先が見えないとなったらどうしようもないので。また、「トータルサービスIT企業」として世の中に価値を提供できているか、その事業は百花繚乱という企業理念を体現できているか、という点もポイントかと思います。
ー事業が上手くいかなかった時にチームは解散すると思いますが、その上手くいかなかったチームがもう1度リベンジすることはありますか?
チームとしては残らないことが多いので、また別の仕事でそれぞれ携わっていく形にはなります。ですが、チームとして再チャレンジできるチャンスは常にあると思います。
ー例えばプロジェクトリーダーをしていて上手くいかず、プロジェクトを畳んでしまった経験を経た人が、もう1度プロジェクトリーダーをやって上手くいった例などありますか?
私!笑 新規事業をやっていたのですが、先が見えず、畳んでしまったことがありました。それでも今は、新しい仕事や分野にチャレンジできています。
ーそれは社長になられる前ですか?
なった後ですね。
ー良いですね!社長自らが失敗しても、もう1度チャレンジするという姿勢を体現しているということですね。
安定した環境の中、やりたいことにチャレンジできる
ーProvisionならではの社風や特徴はありますか?
私達は品質の領域にプライドを持っています。そして、お客様が困っていることに対してはどうにかして解決するというスタイルで色んなプロジェクトに取り組んでいます。
「このツールを入れたら良いのではないか」といった提案で終わりではなく、泥臭くお客様の課題を聞き、それに寄り添って一緒に解決しています。それが「Provisionさんといると楽しい」という声や「一緒にやってもらってる感じがして良い」という声などにつながっていると思っています。それがProVisionらしさであり、選んでもらっている理由でもあると思います。
ーいわゆる伴走する形ということですね。競合の中でも同じような強みを持った企業もあると思いますが、伴走以外での特徴や強みはありますか?
システナグループという観点で見ると、テスト以外に開発や保守運用なども幅広く提案できるのも強みだと思います。
ーたしかにそうですね。一方で、Provisionはシステナという大きなバックがあり安定していながらも、フットワーク軽くチャレンジできる環境がある。そこもきっと魅力ですよね。
そうですね。おっしゃる通りです。
ーこれらを踏まえて、一言で言うとProVisionとは何ですか?
一言で言うとProVisionとは…。情熱大陸みたいですね(笑)。なんかかっこいいこと言いたいけど…。大企業ではなかなか叶えづらい自分のやりたいこと、チャレンジしたい思いを汲める環境があります。ただ、ベンチャーほど経営的に不安定ではなくて安心しながらチャレンジできるのが魅力ですごく良いところだと思います。それをちょっとかっこよくまとめたい…。かっこよくまとめてもらっていいですか?(笑)
ー私の感想ですと、今の言葉の頭とお尻がセットでProVisionだと思いました。「なんかかっこいいこと言いたいけどな…。」という頭があって、「大企業では叶えづらいことが、ベンチャーではない安心した環境でチャレンジできる」というバシッとした中身があり、「かっこよくまとめてもらっていいですか?(笑)」というお尻、この頭とお尻の柔らかさでちゃんとしたものをサンドしているのがProVisionだと思いました。
なるほど。さすがです。
ーありがとうございます(笑)!最後にProvision ならではのこぼれ話などもお聞かせいただけますか?
昔からワイワイしたい派なので、まだ会社が今より小さかった時に「宴」と書いてある電車で社員旅行に行ったエピソードがあります。何事も全力で楽しむ心を忘れないと言いますか、今でもそういうマインドを引き継ぎつつ、オンライン忘年会などをしています。
ー宴列車、すごいですね(笑)。そういったマインドを持ったメンバーが事業に好影響をもたらしているのかもしれませんね。本日はとても良いお話が聞けました。本当にありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました!