過度な泣き・睡眠困難・哺乳困難はその後の内的・社会的行動障害につながるらしい

"(RP): multiple or persistent regulatory problems (RPs)"とは、すなわち、”excessive crying、 sleeping, or feeding difficulties”(過度の泣き声、睡眠、授乳障害)記載がある

これが、成人期にまで及ぶ行動上の問題と長期的関連性があるとのこと

"regulatory"には、”調整力をもつ”という意味があるので、”規定的”とか訳したら意味わからなくなる。
”やたら泣き、素直に眠ってくれず、授乳もムラがある”、いわゆる手のかかる子がその後の”より抑うつ、身体的、回避的性格、および反社会的性格”と関連するということらしいが、解決法につながるのだろうか?

論文

Dieter Wolke et al, The association of early regulatory problems with behavioral problems and cognitive functioning in adulthood: two cohorts in two countries, Journal of Child Psychology and Psychiatry (2023). DOI: 10.1111/jcpp.13742
https://medicalxpress.com/journals/journal-of-child-psychology-and-psychiatry/

解説記事

小児期における"複数または持続的な調整力問題(RP): multiple or persistent regulatory problems (RPs)"と成人期にまで及ぶ行動上の問題との間には長期的な関連があることが、1月5日にオンライン版のJournal of Child Psychology and Psychiatryに発表された研究で明らかになった。英国のウォーリック大学のDieter Wolke博士らは、同時発生(すなわち、複数)または持続するRP(過度の泣き声、睡眠、または摂食障害)が成人期の認知および行動上の問題に関連しているかどうかを評価しました。分析には、5、20、および56か月でRPについて評価された759人の子供が含まれ、若年成人期までフォローアップ。
研究者らは、初期の複数のRPまたは持続的なRPを持っていた成人(151人)が、より多くの内在化、外在化、および全体的な行動上の問題を報告した。具体的には、成人として、参加者は、RPを一度も持たなかった人々(596人)と比較して、より抑うつ、身体的、回避的性格、および反社会的性格の問題を報告。さらに、複数のRPまたは持続的なRPを持つ参加者は、多動/衝動的なサブタイプを含む注意欠陥/多動性障害の診断を受ける可能性が高かった。若年成人期には、複数のRPまたは永続的なRPとIQスコアとの間に関連性はなかった。著者ら「結果は、複数のまたは永続的なRPと行動上の問題との間の長期的な関連を示し、早期のRPのスクリーニングは、後の行動上の問題のリスクがある子供を特定するのに役立つ可能性がある」
解説記事:https://medicalxpress.com/news/2023-01-childhood-regulatory-problems-behavioral-young.html

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