知識の広さがボクらの武器になり、知識の深さが武器の効果になる
先日とある学会に参加した。
そこで改めて大切だなと
再認識したことを話したい。
ボクの前に座っていた
教授の話がたまたま耳にはいった。
話はこうだ。
健康診断後に栄養士との面談があるらしい。
そこで言われるのは毎年決まってこうだ。
「もっと運動をしたらどうですか?」
「ここの数値が高いから脂質を控えるように」
等々言われるらしい。
そんな一般的なことを
言われても分かっている。
行動する気にはなれない。
と言っていた。
ここまでは全く賛同出来なかったが
ここからが話のミソだ。
栄養士なら一般的に言われている
目線からではなくもっと生理学・生物学等の
あらゆる目線から話した方が
いいのではないか?
栄養士の仕事は結果に対する
対策を教えるのではなく、
行動に移してもらうまでが
栄養士の仕事なんじゃないかな?
1つのことを1つの分野から見るのではなく、
その分野と関る様々な分野の視点から
アプローチをする。
その知識の広さが患者さんの行動に変わる。
ということだ。
物凄く納得だ。
これは栄養士に限った話ではない。
ボクの様なカウンセラーにも言える。
それだけじゃない。
人と関る全部の職業に言える。
カウンセラーにとっての
1番の目的はなんだろうか?
相手の心理を読むこと?
悩みを聞くこと?
相手に寄り添うこと?
そうではない。
それを踏まえた上で
相手にどう行動に移したいと
思ってもらえるかということだ。
カウンセラーだからと言って
心理学・カウンセリングだけの
プロフェッショナルで良いとは思わない。
心理といっても色々ある。
感情の変化にはホルモンが関る。
何かしらの欲求には苦しみが伴う。だから人は悩む。
そのような考え方には仏教はかなり有効だ。
男女の性差だってある。
脳の作りホルモンの分泌。考え方すらも違う。
上げたらキリが無い。
男女の性別だけでなく、
同じ性別でも同じ人はいない。
上げた以上にまだまだある。
もちろんボクもまだまだだ。
知識はあればあるほど
別々の分野のものが結びつく瞬間がある。
そして、その結びついたものが
クライエントが欲しい答えだったりもする。
全く別の分野でもしっかり
説明することが出来れば
クライエントの腑に落ちる。
1つの仕事でも
1つの分野の知識に依存することは
危険なことだと思っている。
ボクの仕事もあなたの仕事も
大切なことは1つだ。
しかし、その大切な1つにどれだけの
枝を這わせ色々な角度から
アプローチをすることができるか。
そして、どう行動に移してもらうか。
クライエントに対してどれだけ広い視野で関れるか。
ボクら自身の引き出しは多い方がいい。
これがボクたちに
1番求められていることだと改めて実感した。
今回も最後までお読み頂き
ありがとうございました。