自分の「理学療法評価・治療」を評価できている? 理学療法士
今回は理学療法評価や治療に関して、振り返ることの重要性についてまとめていきます。
理学療法評価や治療は技術の一つであり、その技術の向上に努めなければならないですが、その一方でクリニカルリーズニングも磨いていかないといけないため、日々の臨床ではいろんなことを考えて、頭がパンクしてしまうことは実習や新人の頃によくありました。
ここでよくあった成長出来ない落とし穴は結果が良い場合・悪い場合ともに「振り返り」をしていなかったことです。
例えば、片脚立位ができない対象者に対して、足関節背屈制限を問題点として、治療した結果、片脚立位が変わらなかった場合にクリニカルリーズニングのどこでミスしたのかを考えると思います。
足関節制限以外の要素で判断できなかった部位はどこか、筋力は正常だったのか、それ以外に漏れている評価はないかなどを考えると思います。
しかし、クリニカルリーズニングは正しくて、単純に背屈の可動域を正確に評価出来ていないことや治療技術が不足しているという技量不足で失敗しているケースもたくさんあります。
もちろん、技術がなければ、評価ができず、適切なクリニカルリーズニングが出来ないことも多いと思いますが、思考力だけでも、技術力だけでも理学療法評価や治療は完成しないものだと考えています。
また、よくなった場合は「なぜよくなったのか」を考えることで、自身の技術へのフィードバックや他の対象者への思考的な応用や経験として蓄えになるはずですが意外と「あ~良かった。」で終わっていることがあります。
せっかくの自身の思考や技術を振り返り、磨ける機会を逃していることになります。
本来はこれらに加えて、対象者との目標の共有や方向性の調整なども必要となり、治療で即時効果でたから良いという簡単な話ではないため、上記でまとめた内容に加えて、これらを包括的にとらえなければいけません。
まずは、対象者が良くならないことに対して、どこで不適切な思考や対応となっているかを常に意識する必要があります。
失敗か成功かだけで考えると「100か0」の考えですが、80正しかったけど20間違っていたから結果失敗しているケースもたくさんあるように感じます。
その80は正しかったというフィードバックをすることで成長につながるため、しっかりと振り返りをすること、うまくいっても・悪くいっても振り返ることが大事だと常々考えています。
ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。
※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。