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【一般向け】痛いところは冷やす?温める? 理学療法士

今回は痛みのある部分に対して、冷やすべきか温めるべきかの目安についてまとめていきます。

痛みがある部分は「冷やした方がいい」という方や「温めると楽になるから温めてる」という方などどちらの意見もあり、判断に困っている対象者に多く出会うことがあります。

そして、その答えとしては痛みの出ている原因や時期によって調整が必要であり、どちらもメリットのある対応となりますが、場合によってはデメリットもあるため、それらを把握出来ることが一番重要であると思います。

冷やした方がいい場合

痛みの原因が手術後や捻挫、何かにぶつけたなどある程度明確であり、それからだいたい3日以内で痛い場所に炎症反応がある場合はとてもお勧めできます。

炎症反応とは患部に熱を持っていたり、赤くなって腫れている状態であり、何もしなくても痛みがあり、ズキズキやジンジンしたような痛みがある場合を指します。

直接患部を冷やしながら包帯等で圧迫するとより効果的であることがあり、時間は15分程度が良いと思います。

長時間のアイシングは逆に循環を高めてしまうことがあり、痛みに繋がることがあるので一回当たりの時間が長くなりすぎないようにします。

期間としては三日以内がより効果があるとされています。

また、患部以外の場所をアイシングしても脳が痛みを感じにくくなり、疼痛を抑える効果があるとされているため、手術直後は体の一部を冷やすこと自体も効果的だと思います。

もちろん、アイシング中や直後に痛みが増強してしまう場合は適切でないことが予想されるため、方法の修正かアイシング自体を行わないことが良いと思います。

温めた方が良い場合

これは炎症反応を伴わない痛みである場合はとても有効であると思います。

いわゆる筋肉が張っていたい場合や重苦しい痛みである場合など疲労の蓄積などで患部自体に熱がないケースではお勧めが出来ます。

温めると良くなるケースではお風呂後に調子が良い場合や休憩して横になったりすると良くなるなど痛みに波があり、黙っていてズキズキやジンジンする痛みがない場合が多いです。

また、リラックスできることも多く、自律神経系にも良い反応があると思います。


このようにそれぞれのメリットを理解して、実際に試してたうえで悪くなる反応がある場合は見直しが必要であると思うのでご注意していただければと思います。

ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

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