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「眼鏡やコンタクトの度数があっていない」身体への影響とは 理学療法士

今回は視力低下が身体機能に影響することについてまとめていきます。

視力検査で引っかかったり、眼鏡やコンタクトの度数の調整を長くやっていないことで見えにくさを感じているものの気にせずに生活している方も多くいると思います。

視力が低下することを引き金に身体機能へのトラブルが起こるケースがあることをまずは知ることが大切であると思います。

また、視力低下の要因として姿勢が挙げられ、スマホやパソコンなどと目の距離が近くなり、猫背になることで頸部の過緊張に繋がり、眼球運動の制限やピント調整を行う毛様体への負荷が高まることが関連していると言われています。

そして、視力が低下することでさらに姿勢が崩れるという負のスパイラルになっていくと思います。

頭位が前方に偏位することで胸郭の伸展運動制限されやすく、胸郭に連動して動く肩甲骨運動も制限されるため、肩関節や肘関節、手関節への負荷が高まり、肩関節周囲炎・上腕骨外側上顆炎(テニス肘)・腱鞘炎などに繋がることが多いです。

そのため、姿勢を修正していくことも大事ですが、正しい視力を保つために度数の調整など視力矯正も必要になることが考えられます。

臨床上、デスクワークや長距離運転など座位でなにかに注視しないといけない仕事の方で視力低下を背景に二次的に肩や肘、腰などを痛めているケースも多いように感じます。

ホットアイマスク等でのコンディショニングを勧めることもありますが、根本的な視力に問題があるケースでは眼科受診を勧めることもあります。

また、視力はバランス機能の重要な役割の一つであり、高齢者などで転倒のリスクと密接に関わる報告がみられるため、問診等で聴取し、バランス検査の結果と併せて解釈していくことが必要になります。

高齢者ではずっと生活できているから大丈夫などと話されることもありますが、遠くの文字や景色などを質問し、チェックすることで意外と見えていないこともあるため、注意が必要となります。

ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

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