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【一般向け】バリアフリーは善か悪か 理学療法士
今回は一般向けにバリアフリーについてまとめていきます。
結論から話すとバリアフリーはとても安全で良い環境になることもあるし、逆に生活を制限させてしまうこともあるというメリット・デメリットのどちらの要素あると考えています。
なぜこのような答えになってしまうかというと身体環境はその時々で変わってしまうため、その身体環境が普遍的に障害を起こす場合にはもちろん必要なこともある一方で、身体環境が改善された場合には自宅の動線や今後の住宅環境を変化させる場合に支障がでることもあります。
例として考える場合には、変形性関節症で膝や股関節痛がひどい際に手すりなどを住宅改修工事をしてつけたものの薬物療法やリハビリテーションで改善することで玄関が狭くなることや階段で荷物を運びにくくなることなどが想定されます。
さらに、重症化してしまい、車いすの使用が必要になった際に乗り降りするスペースを作れなくなるなどのことも考えられます。
また、片方にのみ手すり等を付けても昇り降りで支える手が逆になり、患部へのストレス軽減が図れないこともあります。
これらのことから、住宅改修工事を含めたバリアフリー設定はリハビリテーション職などの有識者の意見を取り入れながら、必要性については吟味をすることがリスク管理になると思います。
不安だからとか、何十年後を見据えてなどと使わないものを付けることで変更できなくなることは逆に生活の不自由に関連することがあります。
据え置き式のものなどもあるため、必要に応じた対応を取れるような行動が重要であると思います。
バリアフリーをすることで転倒リスクを下げることや疼痛を回避できるという見方もとても重要であり、逆転して考えるとバランス機能を必要としないために身体機能が低下していくとも捉えることが出来ます。
まずはそのような事態に陥ってしまったときに誰に何を相談すればよいかの想定をすることは準備として必要ではないでしょうか。
ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。
※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。