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小学校の授業参観で感じたアクティブラーニングの問題点。

学校教育って、親が経験してきた時代のものとずいぶん変化していますよね。この4月になってびっくりしたのは、小6長女の計算ドリルがタブレット内のアプリになったことです。
ひょえ~。宿題をオンラインで提出・・・。
そんなこと、私は大学とかで初めてしましたよ。
ちなみに、漢字ドリルはそのままです。

今日は、長女が小4の時に行った授業参観の時のお話をしようと思います。

2年前になります。
その頃、長男は中1。中学校という新しい環境に慣れるだけでも一生懸命なのに、部活に塾に、と精神的にいっぱいいっぱいだった頃です。

その日の授業参観の科目は算数でした。
小数の計算だったかな。
そこでは、先生が教壇で教えるだけではなく、
子どもたちが相互に教え合うというスタイルが採用されていました。
いわゆる、アクティブ・ラーニングです。

先生の説明を聞いた後、各自で問題を解き、できた子は他の子のところへ行って、教えるのです。

ちょっと、待って・・・!

確かに、子ども同士の学び合いですし、
教える子どもは、より理解が深まるでしょう。
でも。
これ、場合によっては教室内にひずみを生み出しませんか?

先生よりも友達に聞いた方が分かりやすい場合もあるでしょう。
先生に遠慮して聞けないことも、友だちとならフランクに。

でも、私は「いつも教えてもらう」子のことが心配になりました。

教えてもらったり、教えたり、と立場が変わるなら、まだいいです。
だけど、きっと固定でずっと教えてもらう立場の子がいるだろうと思ったんです。そういう子が、劣等感を抱えるんじゃないかと。
同じクラスメイトなのに、自分は教えてもらう立場なんだ、と。
自分のできない部分にフォーカスしてしまわないでしょうか?
いつも教えてあげる方は、優越感を自然と持つのではないでしょうか。
自己肯定感を通り過ぎて。

長女は、素早く計算できるわけではないですが、きちんと解きます。
早く終わった子が娘の様子を見に来ましたが、
一言二言交わした後、その子は別の子のところへ行きました。

娘は、解き終わった後に他の子の様子を見にいきました。

ほどなく、「学び合い」の時間は終了し、
例題を使って、先生と子どもたちの学びへと戻りました。

その光景に、小6の長男の姿が重なる気がしました。
うちの校区は、中学受験をする子も半数ほどいます。
高学年になると塾に通う子がほとんどです。
でも、うちは、やっと小6で通塾を始めたばかりでしたし、中学受験もしませんでした。
教えるプロに長い間触れていて、先取りで中学の内容だって知ってるような子たちに混じって、長男はどうやってこんな授業を過ごしていたんだろう。

そう思うと、胸がきゅっとなりました。

子どもは時に残酷です。
「おまえこんなんもわからんの」
「あほやなー」
男子はストレートに言います。
「だからー。さっきも言ったけど、これはこうで、こうなの。わかる?」
女子は、さながら小さな大人です。

まあ、そうじゃなくて丁寧に教えてくれる子や
仲良しの子のところで雑談してる子なんかもいるんですけどね。

もちろん、学習ということに対してその子がどう認識しているかによっても
大きく変わってきます。
気にしない、気にならない子もいるでしょう。
アクティブ・ラーニングの長所を享受する子も。
能動的な学習ではあります。

でも、、
見方を変えれば、とてもプレッシャーのかかる授業スタイルだとも
言えるんじゃないかと思いました。

少なくとも、私が子どもの時にそんな授業だったら
誰かに教えに行くなんて、「えらそぶって」いて「自分は解っている」と自慢するような気がして、嫌だっただろうなあ、と感じました。

《 今日のまとめ 》
〇授業参観に行って、思わぬことに気づくことがある
〇アクティブ・ラーニングにも長所と短所があるのではないか。
〇HSC、繊細な子には精神的重圧がかかる授業かも。

読んで頂きありがとうございました。
どなたかの心に留まれば幸いです。

追伸:
帰宅した長女に訊いたら、算数や社会・理科でアクティブ・ラーニングをすることが多いそうです。
そして、学習が苦手な子のところに、たくさんの子が集うそうです。。
うーん。
ちなみに、予想通り長女は解くのに時間がかかるが理解していることが周知されているらしいです。なので、本人的には特段感想はないそうです。
マイペース長女・・・(笑)








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