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すみだ北斎美術館→映画『八犬伝』

こどもの頃、里見八犬伝を楽しみに見ていた記憶はあるものの、何が楽しかったかと言われるとうまく説明できません。アマゾンプライムで300円支払い、薬師丸ひろ子主演の「里見八犬伝」を見ましたが、「これじゃない」と感じました(あくまでも私の感想です)。
それで別の方法をと思い、YouTubeで朗読を聞いてみました。なんとなく全容がつかめました。
次に葛飾北斎と滝沢馬琴について調べてみました。北斎はいろいろな美術館で見てきましたが、馬琴に関する情報はあまり見かけません。検索しても国会図書館や個人ブログとかでした。滝沢馬琴展等見つけられませんでした。
(文学だから仕方ないか…)
記憶をたどり思い出したのが、NHKで見た『眩(くらら)〜北斎の娘〜』です。これに馬琴先生が出ていました。朝井まかて原作の「眩」です。それをいつか読んでみたいと思いました。

すみだ北斎美術館

ここで、映画「八犬伝」とのタイアップ企画があることを知りました。
葛飾北斎が映画「八犬伝」の重要人物として登場するので、公開を記念し、北斎が過ごしたすみだの地をめぐりながら、映画の世界観と北斎や作品の魅力を楽しむことができるとのことです。葛飾北斎(内野聖陽)と犬坂毛(板垣李光人)が着用した衣装が展示されていて、写真も撮りました。(上の写真です。)

映画「八犬伝」

映画の中での虚の世界と実の世界、どちらも良かったです。虚の世界の戦いのときの音楽が特に良かったです。最近、空を飛ぶようなシーンには実感が伴わないことが多いですが、あの音楽には感動しました。
また、歌舞伎のシーンも素晴らしかったです。南北先生について調べたところ、鶴屋南北という人物で、「東海道四谷怪談」で人気を博した歌舞伎狂言作者だそうです。

最後のシーンでは、女優陣の演技が自然で、まるで役そのものという感じでした。馬琴さんの奥様が亡くなる最後の瞬間までそのままの性格だったのも良かったです。変にいい人にならずに、本当に良かったと思います。
観客である私が、虚である映画の中で本当の実を見た場面でした。

初めて、映画を見るために予習してみましたが良かったです。見た後の達成感のようなものを感じてしまいました。

今日も読んでくださりありがとうございました。


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