三ツ矢サイダーとの思い出
中学2年生の夏、私は反抗期だった。親のことは大事に思っているけどちょっとした言動でもイライラしてしまって思ってもいない酷い言葉を発してしまうことが多々あった。親は反抗期である私を受け入れてくれていて、私の言動を気に留めていない感じだったが、やっぱり言った後申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた。でも、その気持ちを素直に伝えることがなぜか恥ずかしかったので言えなかった。
当時、私は1人で湯船につかることが唯一リラックスできる時だった。その時、いつも何か爽やかな飲み物が飲めたら最高だなと思っていた。そこで、自分の一番好きなジュース「三ツ矢サイダー」を飲んでみることにした。すると、自然と涙がでていた。湯船につかりながら飲む三ツ矢サイダーの美味しさに感動したのかと思っていたけど、違った。飲みながら親への感謝が込みあがってきたからである。リラックスしているときに三ツ矢サイダーを飲んだからなのか視界がクリアになった。それから身の回りにあるものが当たり前ではないことに気がついた。三ツ矢サイダー、浴槽、シャワー、シャンプー、家族、家など…。それに気づいてからすぐに湯船から上がり、親に酷い言葉を言ったことや日々の感謝の気持ちを伝えた。親は、「それに気付けたのは大きな成長だね。」と言ってくれた。三ツ矢サイダーありがとう。
あれから7年。大学3年生になった自分は、今あるものは当たり前ではないと思い身近にあるものすべてに感謝して生きている。生きる上で大切な気づきを与えてくれた三ツ矢サイダーは今でも好きなジュースだ。