極めて私欲、つきつめれば社会貢献
こんにちは。最近Daigo(メンタリストの方)の切り抜き動画をたまたま見る機会があったんですけど、前より胡散臭さが抜けてて、しかも啓蒙的な物腰ですこし好感度が上がりました。岩上魁星です。余談ですが、『人生を豊かにする上で捨てるべきもの五選』という動画でいの一番に自己啓発本を挙げていました。本人はどうやって生計立てていくんやろ。
ここ最近、将来なりたい姿、もっと具体的にいうと将来したい仕事というのが見えなくなってきた。いや振り返れば、心の底からやりたいことなんてなかった。自分の持っている手札を有効活用しようと思ったらこれかな〜みたいな気持ちで目指してた。軽すぎ〜。
翻訳家も英語を使って仕事をするうえで学歴よりも実力が評価される業界だから高卒でも目指せるかなって。考えが甘すぎ〜。結局繋がりを広げたり、仕事のきっかけを作るなら翻訳学校や大学、企業で勤める必要が少なからずあるって気づいた。そして自分の実力がまだまだ足りないこと、文法も語彙表現も単語も知らないことで溢れていること、翻訳家を目指している人は他のことに目を向けず努力しているということがわかった。そして、自分がいかに注意散漫で欲張りなのかも…。
夢を追っかけている間はモラトリアムが適応される。何者にもなれない自分が何者かに変わる途中だと、中途半端な毎日に免罪符を発行できる。この生活を続けていればいつかきっと報われる。そんな考えが時折顔を出してきて、落ち込む。だってその通りなんだもん。社会的責任から自分の人生に対する責任から目を背けている状態だ。
したいことをするにはお金がかかるっていうことがようやくわかった。これでも少し成長した。欲張りなまま大人になるにはお金を稼がなきゃ。年を取るにつれ取捨選択を迫られてしまうから。そうして就職活動をしようと考え改めました。遅すぎ〜。
それでもなんでか翻訳を続けている。前よりモチベーションは高くないけど、どうしてか。もちろん、これがなんらかの形で仕事につながればいいなっていう淡い期待を抱いているのは確かだけど、翻訳家を諦めた(正確には諦めてないんだけど)いま翻訳することで思い出したことがある。
翻訳すること自体が僕の好奇心を満たしてくれるということ。
自分の興味分野の記事を対象としているからもともと好奇心が働いているのだけど、ひとつの記事を翻訳するうえで知らないことが沢山出てくる。それはそれは沢山。データソースとしてはあまり推奨されないけれど、Wikipediaに何回もお世話になっている。人物だったり、歴史的名著のあらすじ、概要だったり。新たな発見や繋がりがそこらかしこに眠っている。もうね、それが楽しいの。もっと言えば訳文に自分の知識不足が如実に表れるからそれも面白い。と同時に苦しくもある。そこを如何に洗練させることができるかがプロの翻訳家だよな。まだまだ至らん。調べる量も質も。そして訳文に落とし込む技術も。のびしろ。
そしてその知識をみんなと共有できるということ。
自分が面白い、すごいと感じたものをみんなと共有したい。言語が壁になっているなら翻訳することで解決できる。不完全な翻訳でまだまだ明快な文章にはできていないけれど、周囲の人にもその情報を獲得できる機会を設けることができるというのが嬉しい。その上で同じ感動を共有できたら、好奇心を刺激できたらなお嬉しい。その人の考え方にすこしでも影響を与えることができたならこの上なく嬉しい。
悩んでる時間が苦しくとも楽しいということ
翻訳はずっと選択する作業だと勝手に思ってる。どっちの言葉がより明確に伝わるかな、わかりやすいかな、この字面じゃ読みにくいからどうやって表現しようかなといった具合に。ぜんぜん進まなくて、自分の知識のなさ、語彙の少なさ(上で話したか!)に嫌気が差してしまうけど、その文章を組み立てていく作業が本当に面白い。事実ベースの記事をメインに訳しているから僕らしさが滲み出るような訳はできないけども、原文と向き合って著者の言わんとすることを解釈する過程が面白い。まったく理解できなくて心挫けることも沢山あるけどね。数学・物理から逃げた罪はとても重い。
話はかわるけど、若人は苦手教科から目を背けないでくれ。実生活では役に立たなくても、人生を豊かにするうえで役に立つことが沢山あるから。実用性ばかりに目を向けてちゃあ面白くないよ。メンタルヘルスに物理が出てくるとか思わんじゃん。それが出てくるし、思わぬ関連性があるんよ。それがまーじーでー面白いから。意外な繋がりが。是非、知識の枝葉を伸ばすつもりで取り組んでほしい。
色々並べてみたけど突き詰めれば、自分の知識量を増やしたい。そしてそれを共有したいというきわめて個人的な動機だった。写真を撮る理由とまったく同じだわ。だから趣味としてこれからも自主的に翻訳していきたいと思う。
あとがき
英語が得意な人はこのサイトを見たほうがいい。無料でいろんな専門家のエッセイが読めちゃうんだから!日本での認知度が低すぎてもう悲しい。どのくらい低いかというと、Googleでヒットしない。まあイオンの存在がでかいよな。イーオンで調べると英会話が出てくるよ。面白いね。
いつかこのサイトの日本語訳を正式任されたりしないかなぁ〜。ワクワク。