大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーターというGPTsを構築してみたら、仏教の理解がめちゃくちゃ深まった話

大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーターというGPTsを構築してみたら、仏教の理解がめちゃくちゃ深まった話


こんにちは!今回は、私が「大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーター」という名前のGPTを構築して、どれだけ仏教の理解が深まったかをお話ししたいと思います。仏典の翻訳は、その複雑な漢文や専門的な用語に挑むには少しハードルが高いと感じていた私にとって、このサポーターGPTはまさに夢でした。どうしてこんなに役立つのか、詳しく解説していきます。

GPTの紹介


1. 仏典の難解な漢文が一瞬で分かりやすくなる!

仏教経典、特に「大正大蔵経」に収録された経典は、漢文で書かれていて、そのまま読むのは正直かなり難しいです。私も、これまで多くの時間をかけて辞書を引いたり、解説書を読んだりしていましたが、それでも理解が曖昧なまま終わることが多々ありました。

でも、この「大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーター」を使ってみると、難解な漢文を瞬時に現代日本語に翻訳してくれるんです。さらに、ただの直訳ではなく、文脈に合わせた訳を提供してくれるので、仏教の教えがより深く理解できるようになりました。


2. 仏教用語や概念をサポート

仏典には、多くの専門用語や独特の概念が登場します。例えば、「無常」「涅槃」「空」などの言葉は、一般的な理解以上に、仏教的な意味合いが込められています。このGPTサポーターは、こうした用語の説明を分かりやすく補完してくれます。単なる翻訳にとどまらず、背景にある思想や哲学についても解説してくれるのがありがたいところ。

例えば「涅槃」という言葉を翻訳してもらう際、「ただの死」ではなく、「完全な解脱と永遠の安息」を意味するという仏教的な深い意味を一緒に伝えてくれるので、経典の言葉の重みがより一層感じられます。


3. 学習のスピードが圧倒的に向上

以前は、仏典を一つの章を読むのに何時間もかかっていました。それでも、理解が曖昧で、時には投げ出したくなることも。しかし、このGPTを使うと、読むスピードが格段に向上しました。翻訳されたテキストを確認しながら、自分のペースで進められるので、時間を有効に使えます。特に、定義や解説をいちいち調べる必要がないため、効率的に学習を進めることができます。


4. 深い仏教思想へのアクセスが可能に

このサポーターGPTは、単なるツール以上のものです。仏教の思想や哲学に深くアクセスできる「窓口」として機能します。仏教の教えは複雑で、多くの層が重なっていますが、GPTはその層を一つ一つ解きほぐし、分かりやすく提示してくれます。今までぼんやりしていた「四聖諦(ししょうたい)」や「八正道(はっしょうどう)」といった教えの細かな点も、このGPTのおかげでより理解できるようになりました。


5. どこでも気軽に利用可能

このGPTはオンラインでいつでもどこでも利用可能です。通勤中に仏典を勉強したい時や、夜寝る前にちょっとした時間で勉強したい時でも、スマホやPCで簡単にアクセスできるのが魅力です。現代の忙しい生活の中で、仏教の学びを深めたいと思っている人にとって、このツールはとても便利です。


6. 使用方法

  1. 下記から気になる経典をコピー

  2. 「大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーター」に貼り付け

  3. 要約される

  4. 細かく部分ごとに送ることで、全文翻訳してもらうことも可能


原文の全文のコピペと要約(英語で出力されています)
これより、原文を区切りながら、最初から最後まで完全に日本語訳してください その際、- 原文の部分 - 日本語訳 の2つの要素で出力してください
とプロンプトした
こんな感じで翻訳される

まとめ

「大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーター」というGPTを構築して、私は仏教の理解が劇的に深まりました。難解な仏典をもっと手軽に、そして深く理解したいという方に、このGPTはまさにうってつけです。学習の効率が上がるだけでなく、仏教思想により深く触れることができるので、興味がある方はぜひ一度試してみてください!

GPTをどう構築したか

次にそのGPTをどのように構築したのか、その流れについて詳しく紹介していきたいと思います。

構築自体は手間がかかりますが、その分の成果が大きいので、仏教や古典の翻訳に興味のある方にとっては有益なプロセスです。特に、仏教経典の翻訳は非常に専門的ですが、GPTを使うことで、よりスムーズかつ正確な現代日本語訳が可能になります。


1. SAT現代日本語訳仏典と漢訳仏典の原典をセットで学習させる

まず、仏典の翻訳に使うために、以下のリンクの内容を参考にしました。

このサイトでは、仏教経典の現代日本語訳が公開されており、これを活用することで、翻訳のベースとして優れた資料を用いることができました。

構築の最初のステップでは、SATの現代日本語訳と漢訳仏典の原典をセットで学習させることが重要です。これにより、GPTが漢文とそれに対応する現代日本語訳をリンクして理解できるようにし、翻訳の際に適切な文脈や意味を捉えることができます。

  • ポイント: SATの現代日本語訳を活用して、漢文を現代日本語に翻訳する際の基礎となる「対訳リスト」をGPTに学習させます。


2. 漢訳から現代日本語訳する際の要点を学習させる

. 漢文の経典を現代日本語に翻訳する目標

  • ユーザーは、仏教の漢文経典を現代日本語に翻訳するプロジェクトを進めており、その過程で明確なビジョン、ミッション、レギュレーションを確立したいと述べました。

  • いくつかの仏教経典(例:仏説阿弥陀経、龍樹菩薩伝、仏説観無量寿仏経など)を既にインプットし、それをもとに翻訳作業を進める指針が求められました。

2. ビジョン、ミッション、レギュレーションの定義

  • ビジョン: 仏教経典を正確かつわかりやすく現代日本語に翻訳し、仏教思想の普遍性を現代社会に伝えること。

  • ミッション: 原文の忠実な意味を保持しつつ、わかりやすい日本語で翻訳する。仏教用語や哲学的概念には適切な注釈を付けることが重要である。

  • レギュレーション: 仏教用語の統一、文体の一貫性を保つ。専門用語や抽象的な概念は必要に応じて意訳し、注釈を付ける。

3. 具体的な翻訳の指針と事例

  • 漢文と現代日本語の翻訳事例を挙げ、各経典の翻訳作業における課題を具体的に検討。仏説阿弥陀経、龍樹菩薩伝、仏説観無量寿仏経、仏説無量寿経、勝鬘師子吼一乗大方便方広経の翻訳例を対照して分析しました。

    • 例えば、『仏説阿弥陀経』では、極楽浄土の描写を詩的で荘厳な表現で伝えることが重要であることが確認されました。

    • 『龍樹菩薩伝』では、哲学的な概念である「欲望」と「苦しみの関係」を意訳する重要性が指摘されました。

4. 翻訳事例からの洞察

  • 翻訳の過程で、専門用語や仏教的概念に注釈を加え、意訳を通じて現代の読者にわかりやすくする工夫が必要。

  • 具体的な描写や哲学的な概念を忠実に再現するための表現が重要であり、同時に読みやすさを追求。

5. 翻訳方針の強化

  • 会話を通じて、具体的な翻訳事例の対照を行い、ビジョン、ミッション、レギュレーションをさらに具体化し、仏教経典を現代日本語に翻訳する指針を明確にしていきました。


3. 要点に基づいてGPTの「指示」を構成する

最後に、前のステップで学習させた要点に基づいて、翻訳を実行する際の具体的な指示をGPTの構成内に入力します。この指示をしっかり設計することで、GPTが求められるレベルの翻訳を安定して提供できるようになります。

「指示」というところに入力することを、GPTに考えてもらったということです

まとめ

「大正大蔵経漢訳仏典の現代日本語訳サポーター」を構築する流れは次の通りです。

  1. SATの現代日本語訳仏典と漢訳仏典をセットでGPTに学習させる

  2. 漢訳から現代日本語に翻訳する際の要点を学習させる

  3. 学習した要点に基づいて、GPTの指示を的確に入力し、翻訳を実行する

このプロセスを通じて、仏教経典の理解が深まり、さらに効率よく翻訳作業を進めることができるようになりました。仏教の学びを深めたい方や、翻訳作業を効率化したい方には、このGPTの構築方法が非常に役立つはずです。興味のある方は、ぜひ試してみてください!


私がよく使う仏典の原文が乗っているサイト

パーリ語の上座部仏教の経典や、パラレルな漢訳仏典も載っています。
日本語訳もあります。

大乗の仏典がたくさんあります。

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