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書籍「OKR」を読んでみて
「OKR - シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」を読みました。
KPIより断然やる気が出て、大胆な目標も実現する新しいフレームワーク
グーグルも全面採用! シリコンバレーのスタートアップから大企業まで、
「OKR」の導入・運営を現場でトレーニングしている著者がわかりやすく解説します。
この書籍を読んでみての感想や、どのような内容なのかをまとめました。
なぜこの書籍を手に取ったのか?
前職では主にKPIを用いて目標を管理したり、人事評価をおこなってきました。一方次の転職先では OKR を採用しているとのことで、この書籍を購入し OKRについて知っておこうと思ったのがきっかけです。OKRの解説本はいろいろな種類があると思いますが、次の職場で「OKR - シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」が推薦図書になっていたので、こちらの一冊にしました。
どんな内容?
書籍の前半ではシリコンバレーのスタートアップを舞台にした物語で構成されています。創業ホヤホヤのスタートアップで起きる様々な問題を、 OKRの導入で少しずつ改善していくというストーリーです。
後半は OKR についての解説書になっています。OKRをどのように習慣化させていくのか、チームやプロダクトにどのように落とし込んでいくのかという内容が中心です。「OKRをどのように導入していくのか」といったOKRを導入しようと考えている人向けのセッションもあります。
一番最後には及川卓也さんによる解説がついています。ご自身ははじめて GoogleでOKRに触れた時のエピソードや、書籍で述べられていることとGoogleでの活用法との違いなどについて言及されているところがおもしろかったです。
読んでみた感想
OKRと接点がなかった私ですが、OKRがどのようなものなのかをしっかり理解することができました。この書籍を読んだ後に、転職先でのOKRをチェックすると、「全社OKR」を見て会社として今何に注力しているのか、「プロダクトのOKR」で全社OKRのために何を優先してプロダクトの改善・開発をしていくべきなのか・・・を深く把握することができるようになりました。
私は読書があまり得意ではなく、本を読むのに時間がかかってしまうタイプです。特に翻訳本は苦手でなかなか読み進められません。しかしこの書籍は前半が物語で構成されているので、とても理解しやすく、スラスラと読み進めることができました。
とても読みやすい翻訳・構成になっているので、OKRに関心のある方におすすめしたい一冊です。
書籍のなかで気になったフレーズ5選
最後に、書籍のなかで特に心に残ったフレーズを5つほどピックアップさせてください。
O(目標、Objective)をひとつだけ、その目標を測定するKR(主な結果、Key Result)を3つだけ設定することで、小さな脱線がどれだけ発生しても、大きな目標を実現するために必要なフォーカスを維持できる。
ミッションは会社がレールから外れるのを防いでくれる。OKRはフォーカスを定め、マイルストーンとなる。ミッションなしでOKRを使うのは、ジェット機もないのにシェット燃料を使うようなものだ。
OKRはノルマを課すためではなく、自分が本当にできることを学ぶためにある。
OKRは“ムーンショット”を後押しするためにある。あえて上を目指すことで、実際にどの程度能力があるのかを把握するのだ。
ゴールが機能するのは、そのゴールが人を鼓舞し、私たちに自然に備わっている、上を目指す心をとらえることができたときだ。
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