林大輔

経理の方向けのSaasプロダクトのデザイナー・PdM(2021.04〜)/前職は楽天ト…

林大輔

経理の方向けのSaasプロダクトのデザイナー・PdM(2021.04〜)/前職は楽天トラベルのUIデザイナー・デザインマネージャー(2004.08〜2021.03)

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    読んだ本の感想を書きます

  • アートめぐり

    訪れた美術展・アートイベント・ギャラリーのレポートです。

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    このnoteの主人・林大輔の個人的な出来事に関する記事たちです。

  • デザインマネージャーのお仕事

    私は今、楽天トラベルでデザインチームのマネージャーをしています。9名のデザイナーと一緒に日々仕事をしているのですが、「デザインマネージャー」をされている方ってまだまだ少ないのかなと感じています。 さらにデザインマネージャーの業務内容や求められていることって、しっかりとした定義があるわけでもなく、会社や組織によってマチマチだったりするのではないでしょうか。 「デザインマネージャーってどんな仕事しているの?」を紹介していきます。ここに書いてあることが正しいデザインマネージャーの業務内容だ!と言うつもりはまったくなく、あくまで一例だと思ってください。

最近の記事

書評「デザイン経営」を読んでみて

書籍「デザイン経営」を読みました。その感想をnoteにまとめてみます。 どんな書籍なのか?書籍の構成はざっくり言うと、 「デザインの定義」→「経営にデザインが必要な理由と手法」→「デザイン経営」 という流れになっています。 「デザインの定義」では、日本においてデザインの定義が狭義(見た目)に限定されている理由や、広義(ユーザー体験など)のデザインの紹介がされています。 「経営にデザインが必要な理由と手法」では、経営にデザインを取り入れる手法として【デザイン思考】をあげ、

    • 書評「インサイトブースト」を読んでみて

      書籍「インサイトブースト -経営戦略の効果を底上げするブランドデザインの基本-」を読みました。その感想をnoteにまとめました。 どんな書籍なのか?書籍の第1章「なぜデザイン経営が必要とされているのか?」では、デザイン経営の解説と、著者のデザイン経営に関する考察が書かれています。 デザイン経営は、トンマナをそろえた一貫したビジュアルづくりのことでもなければ、組織にCDOを置くことでもなく、「経営のヒト、モノ、カネの各領域における経営戦略施策と密接に結びつく」ものであり「経

      • 富山でファミリーワーケーションをしてきました

        2023年12月、富山県魚津市に1週間滞在しながらワーケーションをしてきました。今回は私ひとりでしたわけではなく、妻と3歳の娘を連れた「ファミリーワーケーション」になります。 子供がいるとワーケーションはむずかしい?私も妻もテレワーク中心の勤務体系であることから 「いつかはワーケーションをやってみたいねー」 という話はたびたびしていました。しかし3歳の小さな娘がいるので 「子供がいるとワーケーションは厳しいかな」 とも思っていました。妻と娘を置いて私一人でワーケーション…は

        • 顧客のニーズを「探求」するための3つのアクション

          このnoteは、2022年9月20日に開催されたFlyle主催のウェビナーでの登壇内容を書き起こしたものです。 イベントタイトルは「深いドメイン知識が求められる製品で、PMは顧客ニーズの発見にどう向き合ったか?」。ドメインエキスパートと協力しながらどのようにプロダクトディスカバリーを実践したか?自身が利用者になり得ない中、どのようにその壁を乗り越えたか?というテーマでした。 そして私からは「顧客のニーズを『探求』するための 3つのアクション」というタイトルでお話をしました

        書評「デザイン経営」を読んでみて

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          「佐藤卓TSDO展〈 in LIFE 〉」に行ってきました

          2022年6月30日までギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「佐藤卓TSDO展〈 in LIFE 〉」に行ってきました。 地下1階のスペースには、佐藤卓さんが主宰するデザイン会社・TSDOによるクライアントワークの数々が紹介されています。 そこには佐藤卓さんのコメントが添えられているのですが、このコメントがとても印象的でした。佐藤卓さんがデザインをする上で思っていること・考えていることが書かれており、まさに「佐藤卓デザイン講義」のような感じでした。 せっかくなので

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          書籍「WHYから始めよ!」を読んでみて

          「WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う」を読みました。あらすじや読んでみた感想などをまとめていきます。 TEDでのプレゼンテーション「How great leaders inspire action(優れたリーダーはどうやって行動を促すか)」をご存知の方も多いのではないでしょうか。手書きの3つの円の前に立つ男性のサムネイル画像のやつです↓ 「WHYから始めよ!」は、このサイモン・シネックさんによる著書になります。TEDのプレゼンテーションが2009年、著

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          PM初心者だからこそ、自分自身の強みを活してプロダクトマネジメントする

          プロダクトマネージャーはBTC(Business / Technology / Creative)のハブとなる立ち位置と言われることがあります。BTCそれぞれの領域の様々な知識を求められる職種でもあります。 ただしBTCすべての領域において潤沢な知識・経験を兼ね備えている「スーパーPM」みたいな方は本当に稀だと思います。本当に存在するのかも怪しいかもしれません。 しかしプロダクトマネジメントを行っていると、自分の経験のない領域や、持ち合わせていない知識に直面すると、歯がゆい

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          書籍「プロダクトマネジメントのすべて」を読んでみて

          「プロダクトマネジメントのすべて」を読みました。あらすじや読んでみた感想などをまとめていきます。 この書籍を読んでみてプロダクトマネジメントを様々な切り口で解説 書籍の構成は大きく分けて、以下の5つのパートに分かれており、プロダクトマネジメントを様々な切り口で解説しています。 プロダクトマネージャーの役割、プロダクトマネージャーとは? プロダクトの4階層(Core, Why, What, How) プロダクトチームとステークホルダー プロダクトステージやビジネス形

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          「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」に行ってきました

          2022年5月9日まで東京・森美術館で開催中の「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」に行ってきました。 正直「Chim↑Pom」という存在をまったく知りませんでした。 森美術館のwebサイトをみていたら回顧展をやるという情報が載っていたのですが、私のイメージは「何かポップな現代アートを手がけるユニットなのかな?」くらいの感じでした。 Chim↑Pomは「芸術実行犯」だった エントランスを入ると、いきなり足場が組まれた展示室。森美術館を縦に真っ二つに区切った構成にな

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          ユーザーを正しく把握するために、「Customer」と「End-User」に分けて考える

          特にtoB向けのプロダクトのユーザーを語るときには「B」という1つのくくりでは表現しきれないケースも多いのではないかと思っています。 今回は「『B』のなかにどんなユーザー属性が存在するのかを把握することが大切ではないですか?」というお話です。 toBのユーザー = Customer + End-User↑これは書籍「プロダクトマネジメントのすべて」のなかの一文ですが、このnote記事で言いたいことを端的に表現しています。 「toBプロダクトのユーザー」と表現する「B」の

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          書籍「OKR」を読んでみて

          「OKR - シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」を読みました。 KPIより断然やる気が出て、大胆な目標も実現する新しいフレームワーク グーグルも全面採用! シリコンバレーのスタートアップから大企業まで、 「OKR」の導入・運営を現場でトレーニングしている著者がわかりやすく解説します。 この書籍を読んでみての感想や、どのような内容なのかをまとめました。 なぜこの書籍を手に取ったのか? 前職では主にKPIを用いて目標を管理したり、人事評価をおこなってきました。一方

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          「VISUALIZE 60」に行ってきました

          銀座・日本デザインセンターで開催されている「VISUALIZE 60」に行ってきました。展覧会はVol.1とVol.2に分けて開催されており、現在開催中のVol.2は2021年4月16日までになります。 日本デザインセンターの創立から約60年が経過し、 デザインやクリエイションに求められる役割が変わってきました。 (中略) 本展覧会「VISUALIZE 60」は、創立60年を反芻しつつ、 環境、空間、Web、映像、編集、プロダクト、UX、インタラクションなど 新たな領域に向

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          退職エントリー - 16年半お世話になりました

          16年半在籍した楽天株式会社を退職することになりました。 本日2021年2月19日が最終勤務日になります(3月末日まで在籍しています)。 このnoteでは「なぜ辞めようと思ったのか?」や次のキャリア、転職活動について書いていきます。16年半、楽天トラベルで何をやってきたかの振り返りは先月書いたこちらのnoteをご覧ください↓ なぜ辞めようと思ったのか?「ひとつの組織に長くいることへの不安が、日に日に大きくなっていった」というのが一番大きな理由です。 具体的に言えば、私の

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          書籍「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」を読んでみて

          「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」を読みました。 ブランディングと聞くと、高級ブランドにのみ必要なもの、自分には関係のないもの、と考える方が多いかもしれません。また、よく聞くけれども実際には何をしたらよいのかわからない、という方もいるかもしれません。この本はそのような方にこそ読んでいただきたいと思いつくりました。 この書籍を読んでみての感想や、どんな内容なのかをまとめました。 読んでみた感想私は本を読むとき、気になったフレー

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          「佐藤可士和展」に行ってきました

          2021年5月10日まで東京・国立新美術館で開催中の「佐藤可士和展」に行ってきました。 日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の過去最大規模となる個展を開催いたします。 1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、 2000年の独立以来、企業から、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、地域産業まで、多種多様な分野で革新的なVI・CI計画やブランド戦略を手がけ、

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          デザインマネージャーのお仕事、まとめてみました。

          はじめに私は今、楽天トラベルでデザインマネージャーをしています。9名のデザイナーと共に、プロダクトの開発・改善などを通じ事業に貢献するべく日々活動しています。 そんな「デザインマネージャー」という肩書きですが、どんな仕事をしているのか、正直よくわからないのではないでしょうか? デザインマネージャーの役割とか職責って、しっかりとした定義があるわけではありません。そして業務内容や企業から求められていることは、会社や組織によってさまざまだったりしています。(←そういうものだとも

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