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🌈日本ブランド「おもてなし」🎌

日本独自の文化“おもてなし”は

二つのおもてなし


おもてなしは、その相手に合わせる
対象を人に限定した他人称「応対」であり
自己主体(一人称)の「対応」と大きく異なる。

応対と対応

少子高齢化社会で外国人との共生、
海外からの観光客を増やしGDPを
上げるため人的な悲しい出来事や
自殺の少ない社会生活環境を造り、
日本に住む人々がみんな幸福な生活
と人間力UPを味わうことにも繋がる。

と考えて、
改めて唯一無二文化日本ブランドの
おもてなしを紐解くこととする。

日本独自の文化でありブランドでもある
「おもてなし」
人の目に見えるリアルな「モノ」
目に見えない調和の精神、思い遣りの心
詫び錆びの心などを指す「コト」がある。

大阪マツダ2010年おもてなしの匠

この「モノ」と「コト」を、
日本文化茶道で例えると主人(=亭主)が
客人(=お客様・相手)をもてなすときに、
もてなす場所である地域独自の季節感の
感じられる生花、客人(=お客様・相手)
の趣味嗜好に合わせた掛け軸、絵、茶器、
香り(御香・香木など)具体的にもてなす客人
(=お客様・相手)の心と身体で感じ取る
目に見え心に映るものを「モノ」と言う。

その時その場限り一期一会の形や物として
残らず瞬時に消えてしまう言葉、表情、配慮
の気遣いや気配り、手配りなど何気ない仕草や
所作など目に見えない心を「コト」と言う。

例えば、
日本の懐石料理での「モノ」には、
上記した以外に、飲み物、料理、
お菓子(デザート)が加えられ、もてなす
(接客)時にも客人(=お客様・相手)の
五感を取り巻く全ての「モノ」の知識
(グラス、器、料理内容、素材、飲物、
デザート等々とその由来・生立ちなど)
と共に、客人(=お客様・相手)の心身の
状態を素早く察知する目配りや気配り、
食や雰囲気を楽しんで頂くための手配り、
身配りなどの身体の動作で応える気遣い、
お料理をより楽しんで頂くための客人に
合わせた会話や日本文化の元と言われる
詫び錆びや不完全美などの余韻を味わって
頂くための様々な工夫が多々ある。

要約すれば
「※三味一体」で客人(=お客様・相手)の
感性と心に一期一会の心で、※1.一座建立
すること、即ちこの場この時、主人(=亭主)
と客人が織り成す雰囲気を以って満足感、
感動といつまでも心に残る余韻を味わって
頂き、共に体験すること総てが日本独自の
文化「おもてなし」と言える。

それは、
主人と客人が一緒に味わい創り出す
その場その時だけの雰囲気であり
1一座建立(イチザコンリュウ)の心とされ、  
 一期一会である二度と同じ時を
 味わえない諸行無常でもある。
※「三味一体」=自作熟語は
 人の味、料理の味、店の味を言う。

※1.一座建立は客人を招く時に主人は
  可能な限りのことをしようと工夫する。

この主人(=亭主)と招かれた客人の心が
通い合い気持ちのよい状態が生まれます。

このことを「一座建立(イチザコンリュウ)」と言い、
日本の伝統文化茶道でも大切にされている。

同じ意味を表す語が「一期一会」がある。
一期は一生、一会はただ一度の出会い縁。

一期一会

喩え何度同じ人々が出会い、相い会しても、
今日の茶会はただ一度限りの茶会である故、
亭主も客も互いが敬意表現思い遣りの心、
調和の心、感謝心
を以って接することとし
触れ合いに努めると言う教えの熟語である。

このように日本ならではおもてなしは、
客人に余計な気遣いをさせないように
何気なく、さり気なく相対する客人を慮り
気遣う「思いやり」の心を重んじている。

もてなす主人はこの心を
以って可能な限りの「モノ」と「コト」
と共に日本の心とされる表裏の無い心、
自然の素晴らしさと美などを素直に
誠実に伝えることである。

これは
客人を中心とする立振舞い「応対」であり、
茶道の※2.和敬清寂にも通じる。

※2.和敬清寂は主人と客人が
   お互いの心を和らげて謹み敬い、
 茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄
    にするよう心すると言う意である。

また、日本の「おもてなし」は
客人が望み求めているモノやコト
 をいち早く察知し、客人の要望や
 求められる以前にさり気なく提供する

ことも大切な気遣い、配慮であるとされる。

それは、
応対と言える顧客ファーストを意味し、
客人(顧客)のニーズに相手の立場で思考し、
先回りして応える心身の活動」である。

このようなことをもてなしの土台石と捉え、
客人に集中する意識と行動を明確にする
は日本のおもてなしの特質の一つである。

現在、
これを実践するために店舗や旅館などで
様々なイノベーションが行われている。




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