『道徳』☜ 生きる「知識と知恵」
道徳の心と生きる心身の活動
先年から心の育成のために文部科学省で、
道徳教育を小学校の授業に取り入れました。
社会に出たばかりの頃
「道徳ってどんなことですか?」
と問われ、答えに困ったことがありました。
今はI.Т.社会になり、検索すれば直ぐに
答えが見つけられるようになりました。
しかし、
ネットや辞書検索だけでは実社会に
生かせる回答は得られないと思います。
ここでは、
社会生活で生かされ生きてこられた
体験や壮年以降の学びを元に様々な
角度から道徳について紐解いてみます。
道徳の語彙
📚【道徳】の語彙
出典:デジタル大辞泉より抜粋
〇意味
1.人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、
守り従わねばならない規範の総体。
外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、
自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。
2.老子の学《道と徳》を説くところから。
【道】の解説
(出典:wikipedia)
人や物が通るべきところであり、
宇宙自然の普遍的法則や根元的実在、
道徳的な規範、美や真実の根元などを
広く意味する言葉である。
道家や儒家によって説かれた。
【徳】の解説
(出典:wikipedia)
人間の持つ気質や能力に、
社会 性や道徳性が発揮されたものである。
徳は卓越性、有能性で、それを所持する人が
そのことによって特記されるものである。
人間に備わって初めて、徳は善き特質となる。
(出典2:デジタル大辞泉)
1 精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。
2 めぐみ。恩恵。神仏などの加護。
3 ⇒得 (とく)
4 富。財産。
5 生まれつき備わった能力・性質。天性。
別に【徳】は
立派な品性や立派な人格。恵む。
有り難く思う。もうけ。と在ります。
漢和辞典『新字源』に、
「徳」は旧字体として<德>、
異体字(古字)として≪悳≫が載っています。
「徳」の旧字の「德」の字は、
その前身が「彳」と「悳」により形成された
「憄」という字とされ、「直」と「心」を
タテに重ねた「直き心」の「悳」の字を
[とく]と読んでいます。
「悳」に「行なう」の意を持つ「彳」が加わって
「徳」という字が生まれたとあります。
※直き心≒素直な心で・謙虚さは、
日本象徴天皇の御心とされています。
このような道徳の心や語彙を予め知識
として知っていると社会生活上や仕事での
コミュニケーションにも生かせます。